K.Iwahashiが語るラグジュアリー論







リコーGR Ⅲは腕時計のリストショットにも最適なデジカメです!

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'79年生まれ。1浪2留の流浪期を経て'05年に早稲田大学商学部卒業。 現在は金融業界で会社員として勤務。英文翻訳が得意。 ラグジュアリー全般に関する考察と海外発の腕時計情報をいち早くお届けします。

スナップシューターの異名を誇るリコーGR Ⅲが2019年3月15日(発売日)に僕の元へ届きました。2018年9月に開発が公になって、CP+2019にて正式発表された待望のASP-C第3世代機です。

僕は2019年3月1日に予約注文しました。初期ロットなので不具合もあるだろうと思いましたが、人柱になってもいいと思えるほどの存在なのがこのGRシリーズ。初回出荷分6,000台にはブルーにアルマイト加工された予備のリングカバーが付属します。僕の手元に届いた個体にも付いてきました。

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僅かに拡がったレンズ径

ボディは先代機GR Ⅱに比較して格段に小さくなっています。それでも、SONY RXシリーズのようなギュッと詰まった重さはなく、手に持つと軽い印象を持ちます。傾けるとコトコト動く音がします。これは本機に搭載された手ぶれ補正機構「Shake Reduction」の影響です。

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実にシンプルな操作系

操作系はダイヤル、ボタンともにシンプルを極めています。絞り優先Av、シャッタースピード優先のTvモード以外はユーザが自分で設定を調節する仕組み。いわゆるAuto撮影がない割り切った構成。

腕時計を撮る設定など

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腕時計はコントラスト(明部)を上げると質感が伝わる

僕はこのGR Ⅲをストリートスナップで使うよりも、腕時計のリストショットみたいな小物を撮影する目的で購入しました。GRシリーズは金属の描写が優れているのですが、GR Ⅲでもその持ち味は健在です。特に、設定でコントラスト(明部)を上げるとより金属のディティールが高まります。

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タッチAF撮影を片手で完結するコツ

GR Ⅲには操作性に優れたタッチパネルが背面に搭載されています。僕はリストショットを撮るときには中指と親指で本体をホールドして人差し指でタッチAF+レリーズして撮影します。時計を左腕に着用したまま右手だけで撮影するシチュエーションにもこの手法で対応することが可能です。

作例

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f5.6 1/60秒 ISO 3200 50mmクロップ

マクロモードは最短撮影距離が6cm、最大撮影倍率にして0.35倍とハーフマクロまでは満たないものの、かなり寄れる撮影モードです。これは先代のGRⅡ にマクロコンバージョンレンズGM-1を装着したときと同じ撮影モードです。

ただし、このマクロモードの難しいところは最大撮影距離が10cmであることです。つまり、10cm超離れるとピントが合わなくなります。したがって、寄ることよりも引く塩梅がなかなか捉えどころがない印象。それでも、コンバージョンレンズなしで十字キーひとつでマクロ撮影ができる恩恵は大きいです。

実際に手持ちのデイトジャスト41を絞り開放f2.8のマクロモードで撮影して焦点距離50mmにクロップした画像です。ブルーの文字盤の筋目が非常にシャープです。このシャープさはISO 3200相当の高感度でも崩れることはない印象です。先代機の実用域がISO 1600程度でしたので、およそ2倍に向上した印象です。

ISO 4000以上になると、粒状のグレインエフェクトがかかったようになり、これはこれで写真によっては持ち味として使えるんじゃないかと思えるほどです。

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f2.8 1/30秒 ISO 2500

クロップなしの焦点距離28mm相当の素の腕時計のリストショットです。かなり光量の少ない間接照明下での撮影で、シャッタースピードを長めに取ってもブレることがありません。これはやはり3軸手ブレ補正搭載の恩恵でしょう。時計屋さんの店舗内の撮影で、腕時計を着けたまま撮影するシチュエーションにも十分耐えられると思います。

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f5.6 1/400秒 ISO 200 50mmクロップ

f5.6に絞った陽光下のリストショットはシャープさに加え、クールさも感じさせる印象です。金属の細かい傷すら克明に描写してしまいます。

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f4.5 1/250秒 ISO 200

オイルが十分に含まれた革の質感をも伝えることができます。この艶感には色気を感じてしまいます。

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f4.0 1/1000秒 ISO 200

ストリートスナップらしい写真はやはり、このカメラの醍醐味ですね。街に置かれるオブジェクトにドラマ性を持たせるのにぴったりです。

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f2.8 1/500秒 ISO 200

若干白とびしましたが、明部と暗部の描写の使い分けが秀逸なのもこのカメラの特質です。スナップは自然の多いところよりは、ビルの密集した都会の方が持ち味が映えると思います。

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f2.8 1/60秒 ISO 200

サクッと取り出してサクッと撮るという行為がここまで簡単にできると、世界が変わったように錯覚してしまいます。誰にも怪しまれることなく、群像を切り取ることができるのは神になった錯覚すら覚えます。

不具合

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MacBookProとの連携にやや難あり

撮影機能には満足していますが、やや不満なのがMacBookProとの連携です。せっかくUSB-C同士で接続できると思いきや、写真アプリ経由でないとMacBookProからGR Ⅲを認識できません。僕はSDカードから直接JPEGをFlickrにアップロードする運用をメインにしているので、アプリ経由のデータ取り込みはストレスなのです。

また、SDカードをGR Ⅲから取り出してSDカードリーダー経由でアクセスした後、本体にSDカードを戻すと「このカードはフォーマットされていません。」と表示され撮影ができません。この連携のツメの甘さはどうにかして欲しいですね。

Wifi、Bluetooth経由でのスマートフォン連携にしても、2019年4月下旬とはちょっと呆れますね。

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背面ダイヤルのプリントがやや左に傾いている

この見切り発車的なリリースは背面ダイヤルのプリントがやや左に傾いている状態でも検品をすり抜けていることにも象徴されているような気がします。

測距点の数

オートフォーカス(AF)についてはコントラストAFと像面位相差AFのハイブリッド方式になったことで、AFの挙動が速くなったという触れ込みですが、測距点の数についても気になったので、リコーイメージング株式会社お客様相談センターに照会してみたところ、25点だということです。意外と少ないというのが正直な感想です。

「測距点の数が多い=AF精度が高い」では一概には言えないとは思うもののカタログなり仕様表に記載するべき重要事項だと僕は感じました。

感想

とはいえ、それらを差し引いてもこのデジタルカメラを手に入れない理由にはならないくらい素晴らしいです。それに、歴代のGRシリーズはファームウェアアップデートによって進化してきた歴史があります。Macとの連携不具合に関しても早期に改善が図られることが期待されます。

これから毎日バッグの中に入れて持ち歩く生活が始まります。

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