FUJIFILM X70を偵察しに六本木のFUJIFILM SQUAREへ行ってきました
RICOH GR2の好敵手が遂に登場
28mmの画角にF2.8の単焦点レンズを積んだコンパクトなAPS-CサイズセンサーのデジタルカメラX70が2016年2月18日に発売されます。スナップシューターというジャンルではリコーGRⅡに真正面から挑むという印象です。早速六本木の東京ミッドタウン内にあるFUJIFILM SQUAREで実機に触れてきました。当て付けではないですが、GRⅡを持って行きました。
富士フィルムさんは製品のショールームはもちろんのこと、写真展にも相当力を入れていて、そちらも見応え抜群。一部写真は撮影可でしたよ。
高い工作精度
プレスリリースの写真の印象と違い、かなり工作精度の高い筐体です。家電ぽさがない。電源を入れるとレンズ部分が少し可動してすぐに撮影に入れるようになっています。とりわけシルバー&ブラックは所有欲を満たしそうですね。
レンズはRICOH GR2と同じ仕様
レンズ部の仕様はほぼGRⅡと同じですね。28mm、35mm、50mmとクロップ対応しているのもほぼ同じ。
操作性は高い
レンズ部付け根のツマミは絞り、手前にコントロールリングがあります。マニュアルフォーカス時に操作するんですが、意外と操作性が高いです。リングのトルクも十分。
モニターはタッチパネル方式
背面部です。静電タッチパネル式になっており、タッチ部にフォーカスを合わせてシャッターを切るというイマドキなインターフェースに対応しています。こればっかりはフルサイズ機のα7Ⅱですら対応していないので、メチャクチャ羨ましい仕様です。MF(マニュアルフォーカス)時にはピーキングで色を付けることができる他、磨りガラス状のフィルタを調整する独特な方法(これが何とも表現しづらい)を選択することができます。
そして、この背面液晶は可動式なんです。こうすると自撮りもお手の物ということですね。
描写の印象
撮影は持参したSDに記録しようと思いましたが、ファームウェアが最終調整中ということで許可していただけなかったので、作例は出せず印象のみ語ります。まず、位相差&コントラストAFの合焦スピードはやはりとんでもなく速い印象を持ちました。動く対象はカバーできそうです。あとは暗所でどこまで迷わずにキマるかです。
僕が好むブツ撮りの近接撮影はほぼGRⅡと同じです。同機と同じでクロップでかなりツブシが効く印象でした。
シャッター音はかなり独特。GRⅡが「カチリ」という印象なのですが、擬態できないような金属の擦れるようなシャッター音です。大きい音がするのに少し驚きました。ステルス的に撮影するのはちょっとキビしいかもしれません。
背面モニターで確認した画像は、 「鮮やか」という印象。富士フィルムの絵作りは固定ファンがいるということですが、なるほどと思います。フィルムメーカーとしての哲学があるように思えます。GRⅡの静謐な絵作りとは志向が違うなと思いました。ただし、ディティールの描写は両機とも精緻なのは共通で、これはローパスフィルターレスの効能なのかな?
充電はマイクロUSBを刺して本体で直接充電するタイプですね。汎用性の高いマイクロUSBを採用しているのはポイント高しです。あと、WiFiによる画像転送にもちゃんと対応しています。この辺り、もはや当たり前の機能ですね。
レンズキャップ、どうなの?
スナップシューターとして、レンズキャップを装着しなきゃならないのはどうなのかな?レンズが前に繰り出さない機構上、自動開閉キャップみたいなオプション品も期待できないですね。 ただ、この標準装備のレンズキャップ、内側は起毛状で高級感は抜群です。ライカQと同じです。
オプションのレンズフードを装着した図です。
カラーバリエーション
ブラックとシルバーとの比較です。僕はシルバーが断然オススメです。グリップ部はレザーではなく、樹脂です。おそらくWiFiユニットはここに入っているのかな?ここだけチープ感がありました。
GRⅡユーザーは買い換えるか?
ここまで全方位に機能が拡充されていると、足りない部分が
目立ってしまいます。
ひとつは手振れ防止機能がないこと。ふたつ目はEVFが搭載されていないことですね。ここまでカバーできていたら、GRⅡから買い換えていたかもしれません。
GRⅡは逆ですからね、徹底的に削ぎ落とすコンセプトです。僕は当分GRⅡがメイン機であり続けそうです。スナップショットはいかにスピーディに撮れるかですから、何も考えずにシャッターだけ押せばよいというシンプルなシステムは最適なんですね。作り込みたいときはα7Ⅱ使えばよいわけです。
でも、GRⅡとX70どちらも入手されていなければ、X70をオススメします。やっぱりイイ!欲しいです…
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