サブカメラとして購入した1型センサー高級コンデジCanon G7X MK2をレビューします!
久々にカメラの話題です。メインで使用しているデジタルカメラは富士フイルムX100Fで、すでに愛用して1年以上が経ちました。素晴らしい機材なんですが、何せ換算35mmの単焦点は使えるシーンが限られてきているのと、妻や子どもでも簡単に扱えるズーム機が欲しくなり、Canon G7X MK2を購入しました。初のキャノン機です。
このCanon G7X MK2は2016年2月発売と、僕が購入した時点で3年前のモデルになるわけですが、購入満足度が高いモデルだということで選びました。
価格は2019年2月時点で5万円半ばという相場で、価格面も熟れてきました。購入時には次期モデルのG7X MK3発表間近というrumor(噂)もありましたが、結局メーカーから後継機の発表はありませんでした。後継機が出ればもう少し価格も落ちるかなと期待していたので残念です。
G7X MK2はSONY RX100が代表する1インチのイメージセンサーを持つ高級コンパクトデジタルカメラのジャンルに参入しています。F1.8の明るいレンズに、35mm換算で24mm〜100mmのズームは初代RX100の72mmの望遠端を凌駕するので、好敵手ですね(第6世代のRX100M6には到底及びませんが)。
実機レビュー
手で構えると、グリップもしやすく非常にコンパクト。指に触れるラバー部分が広く造られているため、滑りにくいです。この手のコンデジは落下のリスクと隣り合わせなので、滑落防止の施策が講じてあると安心ですね。
リングには色々な機能がアサイン(登録)可能です。リングの4時位置脇には回転をスムース/クリック切り替えできるレバーが配されています。スムースに切り替えておけば、MF(マニュアルフォーカス)モード時のピントの追い込みにも手ブレが生じないよう配慮されているのです。ただ、後述しますがカメラ任せのAFがかなり優秀なので僕はMFをリングにアサインするような使い方はしていません
操作部は何の変哲もない、シンプルなボタン/ダイアル配置です。個人的には露出補正リングがもう少し軽かったらと思いますが、ここは誤操作とのトレードオフですね。
背面パネルはタッチフォーカスに対応しており、ここがRX100シリーズと差別化できる最大のポイントです。さらに背面パネルは回転させることができ、自撮りにも対応してます。僕はオッサンなので使いませんが、妻や子ども達と記念写真を撮るときは近距離ならモニタリングできるので便利。ただ、回転機構が含まれる分厚みは増してしまいますね。
一番便利だと思うのは、Flickrとの連携機能。PCを介さずに自宅のアクセスポイント経由で画像をアップロード可能なので、その日に撮った画像はすぐに連携するようにしています。ちなみにアップロードされた画像の閲覧権限は「Friends&Family」に限定されるので(後で変更可能)、いきなり公衆の面前に晒されることはありません。
水族館の作例
購入後、あまり外出することもなかったのですが、岐阜県各務原市にある世界淡水魚園水族館(アクア・トト岐阜)に行ってきたので、撮影してきました。世界淡水魚園博物館(アクア・トト岐阜)は日本の長良源流、東南アジア・メコン川、アフリカ・コンゴ川、タンガニーカ湖、そして南米アマゾン川に生息する生き物たちを展示する世界最大の淡水魚の水族館です。
大型魚のピラルクは動きが遅いので、光量が限られた水槽内でも高感度にしなくても撮影が可能です。もちろんフラッシュは魚にストレスを与えるため禁止されており、手持ちで撮影しました。ピラルクは長男が図鑑で名前を知っていたアマゾン川に生息する淡水魚で、その姿は1億年前から変わらないことから「生きた化石」として認知されています。
メコンオオナマズは僕が想像するナマズとは随分印象が異なりますが、悠然と泳ぐ様は貫禄十分。動きがそこそこあるものの、ブレずに撮影可能でした。
こちらは、僕らがよく知るナマズ(学名失念)。でもとびきり大きかったです。こちらは長女に寄り添うように水槽に留まってくれました。動物園に行くと、哺乳類が子どもの近くに寄り添う光景を見かけますが、魚類、それも視力がそれほど発達しないナマズのこの行動は単なる偶然でしょうか?
水槽の中に光り輝く魚たち。ややピントは甘くなりますが、情感は伝わるでしょうか。
ブツ撮り作例
一応、僕のブログは腕時計をメインにしていますので、ブツ撮りも試してみました。結論からいうと、マクロ撮影はあまり得意ではないような印象です。
ワイド端(35mm判24mm相当)で寄っても、時計本体のケースを全体的に収めるほどの距離感ですね。文字盤のみを画面いっぱいにというわけにはいきません。手首に巻いた際のインプレッションを撮るには程よい距離感とは思いますが、文字盤や針の仕上げにクローズアップしたい時には力不足です。
テレ端(35mm判100mm相当)では時計のブレスレットまで含めた全体的な描写が最短となります。文字盤の細かい描写は厳しい印象ですね。腕時計をテレ端で撮ることはまずないのですが、参考まで。
感想
実は2018年12月にQR決済サービスPayPayのキャッシュバックキャンペーンに乗っかって、10万円の電子オーブンとか細々買い漁った品のキャッシュバックに補填する形で購入したCanon G7X MK2。
PayPayキャッシュバックが実行された当日にビックカメラの商品(売れ筋だけかな)が一気に2割値上げというエゲツない状況でしたが、僕は前日までに取置きオーダーをかけていたので、値上げ前の価格で購入することができました。
実質3万円ほどの追い銭で入手できたコンデジとしては超優秀という印象です。
コントラストAFなのに、ピントの精度も高いし、枯れたスペックでも撮影成果は上々なので、文句がないです。
やっぱりカメラは専業メーカーが一歩も二歩もリードしているのだと改めて実感しました。
キヤノン CANON PSG7XMARKII PowerShot
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