K.Iwahashiが語るラグジュアリー論







36㎜径への執着が高じ、ロレックス エクスプローラーⅠ Ref.114270を入手しました!

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'79年生まれ。1浪2留の流浪期を経て'05年に早稲田大学商学部卒業。 現在は金融業界で会社員として勤務。英文翻訳が得意。 ラグジュアリー全般に関する考察と海外発の腕時計情報をいち早くお届けします。

この1年半余、ロレックス デイトジャスト41を礼賛してきた僕ですが、2019年のバーゼルワールドでオールステンレスの36㎜のデイトジャストが発表されるや否や、俄かにこの口径に関心が高まりました。

実際、ピンゴールド・ロレゾールのデイトジャスト36(2018年リリース)を身に付けて全身を鏡に映すと、36㎜のサイズ感が173㎝の僕の体格にはマッチするということを思い知らされました。日本人の成人男性の平均身長は171㎝だそうですので、多くの日本人男性にとって、36㎜、37㎜径の時計が最適なサイズなのではないでしょうか?

さて、ホワイトゴールドのフルーテッドベゼルの新しいデイトジャスト36を店頭に並ぶであろう2019年6月まで待って買い換えることも検討しましたが、キャリバー3135を搭載する間もなく生産が停止される旧型デイトジャストも候補に、正規店を巡りました。

旧型のデイトジャストは手首にかけてのテーパードが新型デイトジャスト36に比較して緩やかで、スマートさに欠ける印象を持ちボツに。

そこで、今度は既に生産終了となったスポーツモデル、EXPLORER Ⅰ(エクスプローラーⅠ)に目をつけました。旧型エクスプローラーⅠは36㎜径で1990〜2001年に製造されたRef.14270と、2001〜2009年のRef.114270の2モデルが存在します。仕様に大きな差はないのですが、僕は可能な限り高年式の個体を入手したかったのでRef.114270を探すことにしました。

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2006年製のZ番 Ref.114270

現行のRef.214270は39㎜径で、僕自身2012年に一度は入手しました。確か40万円を少し切る価格で新品購入し、その後のスポーツロレックス高騰に目が眩み、手放してしまった経緯があります。このモデルで大きく変わったのがスチールブレスレットの造りです。

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クラスプがダブルロックになったのも先代Ref.14270からの進化のひとつ

バックルの堅牢性が向上したこと、ブレスレットのコマが無垢材となったことで飛躍的に質感が向上したのですが、犠牲となったのは「軽さ」です。現行のロレックス全般に言えることですが、非常に重いのです。

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細い手首への収まりは抜群

対して、Ref.114270はブレスレットが無垢ではなく、中空で軽く作られています。ブレスレットが触れ合うと、カシャカシャと音がします。2000年代には、これが安っぽさを象徴していたわけですが、今となっては貴重な「軽さ」を提供してくれるわけです。

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安っぽさを感じるバックルのスチール板も今となっては懐古趣味的

未使用品を入手するのはもはや不可能なので、中古品を扱う並行輸入店で2本現物を並べて検討しました。一方はK番(2001年製)の日本ロレックス正規品で2019年3月に正規オーバーホールを受けた修理明細付き。もう一方はZ番(2006年製)で2008年5月に香港で販売された並行輸入品です。後者にはインナーベゼルにR・O・L・E・Xの通称「ルーレット刻印」が施されています(現行品はすべてのモデルで打刻されています)。

どちらもケースの痩せは見られず、傷も綺麗に消されています。僕はルーレット刻印の希少性を考慮してZ番の個体を入手しました。

ジュビリーブレスレットが非常に気に入っていたのですが、デイトジャスト41(Ref.126300)を下取りに出し、お別れしました。

あらためて見ると、ラグの細さといい極めてツールウォッチ然とした良いデザインです。

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レベルソ・クラシック・ミディアムとともに。この2本が筆者のベーシックとなる。

搭載するムーブメントは、キャリバー3130です。こちらは耐磁性の高いパラクロム・ヒゲゼンマイ(パラクロムヘアスプリング)採用前ですが、姿勢差が少ないブレゲ・オーバーコイル(ブレゲ巻上式)のヒゲゼンマイと耐震機構にキフ・ウルトラフレックスを採用しています。

現行モデルだと、サブマリーナ Ref.114060がこのCal.3130を搭載していますが、同モデルはパラクロムヘアスプリングを搭載するアップデート版です。正規オーバーホール時に交換してくれるとありがたいのですが、そういう話は聞いたことがありません。

ダブルロック式のフォールディングバックルは現行のオイスターロック式と異なり、簡素な作りではあるものの、その分厚みが抑えられていてブレスレットとの一体感を感じます。オイスターロックの場合、5㎜延長するエクステンション機構が仕込まれていますが、114270にはそんな洒落たものはありません。コマかバックルとの連結部を詰めるか工具を使用して調整するしかありません。

しかし、時計そのもののサイズが小さいことと軽いことは、浮腫などで手首の太さが変化してもきつく感じることは少ないのか、いまのところエクステンション機構がなくて困ったことはありません。

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抜群な装着感と体格との均衡

2020年代は本格的に時計の小径化が進むと思います。イタリアでは既に小径サイズの時計が再評価されていると聞いています。僕の予想では同一モデルの多サイズ展開がより浸透するのではないかと思います。ジャガー・ルクルトのレベルソ・シリーズがまさにそうですし、カルティエもLM、MMと2サイズ展開しているモデルも多いです。

適切なサイズを選ぶためには、トム・フォードが提言するように、全身を鏡に写してチェックすべきです。よく時計のブティックで手首だけを映す鏡が置いてありますが、それでは不十分というわけです。

現行のエクスプローラーⅠ、Ref.214270も2020年で10年の節目を迎えます。ムーブメント周りのアップデート(32系と同じ脱進機と香箱の改善による70時間パワーリザーブ)が行われるだろうと予想されますが、もうひとつ期待したいのは、36㎜径への回帰です。新型デイトジャストが同サイズの近代化に力を入れていることから、見方としては自然かもしれませんね。

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インドア派向けのスポーツウォッチ、ROLEX EXPLORER Ⅰ

それまで僕は今回入手したRef.114270とともに頑張ろうと思います。

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