カナル型インナーイヤホンを求めて

 iPOD Touchを手に入れたばかりなので、毎日podcast movieや音楽を聴くようになった。
4年間使い続けているこだわりのETYMOTIC RESEARCH ER-4Sは音質については申分ないのだが、コードが1.8mもあり取り回しが不便であることや(断線も心配)、高インピーダンス(100Ω)であることから、音量をMax近くまで上げなければならないので(即ち電池の消耗が加速する)、あまりモバイル性能は高くない。自宅でトラックダウンなどの音楽編集をする際のモニターや飛行機の中など騒音をシャットアウトして音楽を聴くなどの用途に限定することにした。
 そこで、音質にはある程度妥協しつつ機能的なインナーイヤーを購入しようと思い立ち家電量販店に行ってきた。iPOD Shuffleのためにジム通い専用で使用しているSONY MDR-EX85のコードは0.5mと比較的扱いやすい長さなので、それを基準に遮音性の高いカナル(耳栓)型を探す。私がER-4Sを購入した3年半前よりもずっとカナル型市場は成熟しており、日本勢もかなり出揃っていた。ただ、SONYは駄目。ハイエンドの
MDR-EX700SLでさえ、耳垢対策が全く為されていない。あまりの汚さに試聴する気さえ起きなかった。音漏れもするようなのでSONY製だけは早々に却下。評価できるのは殿モデルもコード長が0.45cmであることくらいか。さらに、総じて日本メーカー製は耳垢の対策が全く考慮されていないようだ。
 面白いと思ったのは
Panasonic RP-HJE900で、コードがハウジングから抜き差しできるというもの。これで断線が起きてもコードだけ交換すればよい(コード自体は2,980円)。ただし、コードの長さは1.2m固定であるため試聴もせず却下。せっかく交換できるのだからassortするとよいのに。
 他には
KlipschというメーカーのHeadphoneはフォルムも凄く気を惹いたのだが、コードの長さが1.2mということでこれも却下。
 この分野では先駆者的存在の
SHUREはさすがわかっている。現行のSEシリーズは全てコード長0.5cmと割り切る。かつて同社のE5cとER-4Sを天秤にかけたことがあり、透明な樹脂に覆われるE5cは経年変色するだろうと当時諦めたが現行シリーズはSolidな黒が基なので、そういった懸念は無さそうだ。問題は価格でハイエンドのSE530は5万円程度と完全予算オーバー。またER-4S,Klipsch Image X10 ,SE530の全てを所有する猛者のblogではER-4S寄りのコメントが多かったので、SHUREには割高感を感じ敬遠。 あれこれ2日間悩んだが、結局Audio-Technica ATH-CKM90に決めた。

理由は

①ケーブル長が絶妙な0.6cm

②金属フェチには嬉しいTitanium製

③価格(18,000円)相応のフラット特性な音質。

④インピーダンスが51ΩとER-4Sの半分程度(多少iPODの電池が長持ちしそう)

⑤遮音能力が高い割にコードからのタッチノイズが少ない。音漏れもない。
 

 耳垢防止用のフィルターなどのメンテナンスオプションはないが、この際耐久性は無視した。なお、よせばいいのに同社のハイエンド機ATH-CK10と聞き比べたところ、当たり前だがCK10の方が格段に解像度が高かった。ただし、コード長が1.2mなので機能面で却下。幸いATH-CKM90を定価の半額程度で手に入れることができたので、到着次第外出先やジムで使い倒そうと思う。

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