K.Iwahashiが語るラグジュアリー論







audio-technica ATH-CK10

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'79年生まれ。1浪2留の流浪期を経て'05年に早稲田大学商学部卒業。 現在は金融業界で会社員として勤務。英文翻訳が得意。 ラグジュアリー全般に関する考察と海外発の腕時計情報をいち早くお届けします。

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 米政府のbailout planが議会で可決してから世界の金融界の動きの速さというものに付いていけなくなってきた。公的資金の拠出の是非についてはよくわからないが、米欧そして我が国が低金利政策を採らざるを得ない状況に危機感を覚える。
 

 さて、気を取り直して趣味の話題。2ヶ月前に入手したAT-CKM90の無骨さがどうしても好きになれず、上位機種のATH-CK10を手に入れた。私としてはケーブルの長さが120㎝だという時点で候補からは外れていたのだが、CKM90のように60㎝だとそれはそれで短すぎるという事情もあり(パンツのポケットから届かない)、そこは妥協することにした。音の指向はER-4Sとよく似ていると思う。いわゆる高解像度の追求。中高域にきらびやかさがあるが、低域は締まっていてROLANDのシンセサイザーの音のようだ。悪く言えば抜けというか特徴のない音なのか。インピーダンスは51ΩとER-4Sの半分程度なので音量は比較的取りやすい。ER-4Sは最大音量でも不足するほど能率が悪い。その反面、CK10は機器のノイズが乗る。これは騒然とした家電量販店の試聴コーナーでは気付かなかった点だ。iPodはノイズが聞こえず感心していたがそうでもないのだとわかった。
 CKM90と異なりEQで調整する必要は全く感じなかった。EQ OFFだとバッテリー駆動が伸びるので嬉しいポイントだ。あとはUser Interfaceに尽きる。CK10はケーブルを耳掛けにするタイプのカナルイヤホンだ。耳掛けはケーブルの断線を招いたり、油脂の付着で外装が劣化するのではないかと不安だったが、ケーブルも太く丈夫そうなので気にしない。また、これによるタッチノイズの軽減という恩恵には替えられない。ただ、Y字の長さを調節するための透明なビニールは頂けない。取って付けた感が否めない。ハウジングは耳にすっぽりと収まるので、ER-4のような風切り音は皆無。したがって、外出先の供には最適だ。
 注意したいのは遮音性が高い割には音漏れが気になるという点。どうやらハウジングに開けられた小さな穴から漏れているようだ。イヤーチップを外すと白いフィルターが見える。ER-4だとフィルターは耳垢をsortするために存在し交換可能で音質を左右するパーツなので相当備蓄しているのだが、CK10は別売していないので不要なのだろうか。フィルターが耳垢で目詰まりしない技術的解決がなされているなら嬉しいのだが、頬かむりされていたらちょっと許せない。日本のメーカーはユーザーにあまり手を加えさせない傾向にあるからだ。フィルターの交換ごとにメーカーにドックするのは多大な労力だと思うので、この点は今後はっきりさせたい。
 価格については定価37,800円と大変強気だが、そこは市場原理が働いており家電量販店では29,800円、ネットで探せば2万円台前半で入手できる。もちろん私は後者で調達したが、それでもなお高額な部類だ。私のライブラリでは徳永英明の声がこれほど艶やかに聞こえるイヤホンは他にないだろう。それだけCK10はボーカル音にこだわっているのだ。また、矢野顕子のalbumピヤノアキコ。の“電話線”は再生するとほとんどのスピーカーやヘッドホンで音が割れたのだがB&O Beosound1とこのCK10だけは例外だった。 

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