アップル iPhone7からiPhoneXSに買い換えた僕なりの感想
2018年9月15日に予約注文したiPhoneXS( MTAW2J/A/スペースグレー/64GB)をアップルストア栄(名古屋市中区)で受け取ってきました。アップルストアでの受取は30分単位で選択するのですが、夕方は予約でいっぱいだったので、当日は午後から有給休暇を取得して職場から向かいました。
なんだかんだiPhoneを使い始めて10年目になるので、月日が経つのはこれほど速いのかと様々な思いを去来させながら、久々の地下鉄に揺られました。
この2年間はアップルストア表参道店で発売日に入手したiPhone7を一度も壊すこともなく、使い倒してきました。6月にはバッテリ交換プログラムで新調したので、駆動時間も伸びて特に不満を感じることもありませんでした。
それなのに、なぜ買い換える気になったかというと、今回のXSシリーズ(Max含む)発表はこれまでより長い製品寿命を確保するためか、進化の歩幅が格段に上がったように思えたからです。実際、iPhone7は2年間の使用に耐えた上、資産価値すら残存(ヤフオク!で売れる)していますが、iPhoneXSはさらに3〜4年は陳腐化せずに使用に耐えられると踏んでいます。
iPhoneXSのガラス素材は「ゴリラガラス6」でほぼ確定
「スマートフォン史上、最も強靭なガラス。」と謳うiPhone XS /XS MAXは先代のiPhoneXと比較して耐衝撃性が向上しています。採用しているのはコーニング社のGorilla Glass6(ゴリラガラス6)と見てほぼ間違い無いでしょう。ゴリラガラス6については、2018年7月にプレスリリースが発表されていて、15回も落下に耐えられるように性能が向上しています。人がスマートフォンを落下する回数は平均年7回だそうですから、2年間は落下による割れは起こらないことが期待できます。
なお、耐傷性については先代のゴリラガラス5とほぼ同等だということで、僕はアップルストアでベルキン製のガラスフィルムを貼り付けてもらいました。貼り付けは一回5,150円(税抜)と高額です。僕の購入した個体は埃が入ってスタッフさんが3回もやり直ししていました。
値段が高くなったおかげで持ってる人が少ないかも
今回僕が支払った本体代金は12.1万円。そこに保護ガラスフィルムとケースで1.7万円の計13.8万円。僕の経験ではもっとも高額なスマートフォンへの出費となりました。しかも、これ最も容量の低い64GBですからね?
もちろん、容量が少ないほど価格も抑えられるのと、iTunesのライブラリを本体保存した上で、44GB程度の容量占有でしたので、iTunesライブラリは頻繁に聞く曲以外はiCloud上に保管して、聞く都度ストリーミング再生する運用にしました。
既にMacBook ProでSSDの容量を確保するために採用しているので、全く不都合はありません。そのためにiTunes Matchというサービスに加入しています(年額3,980円)。
この運用だと、僕の場合は22GB程度しか容量を占有しないので、余裕です。バックアップのかかる時間もファイルサイズも小さいと思われます。
感想としては兎にも角にも高かったです。その代わり、購入している人が少ないでしょうから持っている自分としては希少価値が高まりますし、所有欲がある程度満たされます。それ以上でもそれ以下でもないですが。
ジャケットの内ポケットには入らない
サイズの問題というより、重さが30gほど重くなってしまったことで、スーツのジャケットの内側に収める限界を超えてしまったと思いました。常にカバンか手に持っていなければならなくなりました。
どれくらい重いかというと、ロレックス サブマリーナのゴールド×スチールのコンビモデル(Ref.116613LB)がiPhoneXSと同じ177gだということですから、やはりズッシリ感があるわけです。
楽天モバイルの契約者は難なく使えます
受け取り当日に最も心配だったのが、格安スマホキャリア「楽天モバイル」でちゃんとiPhoneXSが使用できるかどうかです。何しろ、公式にはサポートされていませんので。
結果、問題ありませんでした。ただし、iCloudバックアップから復元しても楽天モバイル用のプロファイル(APN)は再イントールしないといけません。アップルストアから退店してしばらくして気付いて無料WiFiを使用するためにストアに戻りました。
SIMフリー版でこの価格(12.1万円)ですから、ある大手キャリアだと同じスペックで13.6万円とやや高め。3年間(この期間は機種変更しない前提)の維持コストは47.1万円。楽天モバイルだと31.7万円だったので、年間5万円ほど安く運用できると思います。
もちろん大手キャリアは負荷が集中しても、通信品質が確保できるなど値段なりのメリットがありますし、Apple Watchのセルラーモデルを使用するにはMVNOの選択肢はないので、ライフスタイルやお財布とよく相談して選ぶべきですね。
Face IDはTouch IDより爆速で認証完了
今までiPhone7のTouch IDによる指紋認証で電子決済サービス(Quicpay)を利用してきたのですが、しょっちゅう決済画面を立ち上げようとしてはロック解除に誤作動してしまうことが多かったのですが、iPhone XSのFaceIDは認証もめちゃくちゃ速くて便利です。多い時は月100件ほどQUIC PAYで決済しているので、もうこれは財布そのものと言って過言ではありません。
予備電力付きエクスプレスカード(モバイルSUICA)
あと、今回の進化で、一番役に立ちそうなのは、モバイルSUICAを使って電車や地下鉄の改札を通過した後にバッテリー切れでiPhoneXSがシャットダウンしてしまっても、そのモバイルSUICAが「エクスプレスカード」にアサイン(指定)されていれば、バッテリー切れから5時間以内であれば使用可能な予備電源を搭載する点。個人的にはiPhone7購入後、3度ほど閉じ込められた経験があり、精算や通過取消を駅に依頼しなければならないのが苦痛でしたが、これで解消できそうです。実験として、バッテリー残量がある状態で意図的に電源を落としても、非常用予備電源は機能しませんでした。
カメラ「ポートレート」モードはブツ撮り(リストショット)に向かない
今回アップデートされたCPU、「A12 Bionic」は機械学習のアルゴリズムが組み込まれているどうですが、その恩恵を受けているのは今のところ、カメラアプリです。特に人の顔の認識や暗所撮影時の設定判断に威力を発揮しています。僕がいいなと思ったのは、撮影後に被写界深度をコントロールできる「深度コントロール」という機能ですが、この機能を使うには「ポートレート」モードでデュアルレンズ撮影しなければなりません。
ポートレートでは、画角が50mm(?)くらいに変わり、最短撮影距離が50cm程度に伸びます。そうなると、時計のリストショットはちょっと苦しいです。
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で、どうしても50cm以内で撮影してしまうと、シングルレンズでの撮影に切り替わってしまう(自動)らしく、深度コントロールが使えないのです。僕は時計のリストショットでバンバン使うつもりだったので少し残念ですが、逆に子どもを撮影するときはものすごくドラマティックに演出できます。
走り回る子どもをオートフォーカスが追ったり、顔認識したりはまさに機械学習に適した機能と言えそうです。
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純正ケース「レザーフォリオ」の感想
iPhoneXSがゴリラガラス6を採用したからと言って、やはり両面ガラスのスマートフォンであることには変わりがありません。だから、今回はケース保護用に両開きのレザーケース「レザーフォリオ」を購入しました。1万円超のケース購入にやや躊躇しましたが、レザーの質感と薄いコバの処理、手縫いのようなステッチのピッチの細かさを見たら、むしろ安いくらいだと考え直しました。手触りとしては、昔愛用していたPORSCHE DESIGN(ポルシェデザイン)の手もみローラーで仕上げされたカーフレザーによく似ています。
おわり
2018年はMacBook Proに続いて、iPhoneも買い換えてしまいました。ただ、これから少なくとも3年間は更改しなくても耐えられるスペックを選択したつもりなので、この投資をブログ運営の品質向上に役立てていきたいと殊勝なことを考えております。
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