iPOD TouchとiPhoneの狭間に揺れ
結局iPOD Touch 16GBを購入した。家電量販店でiPhone 3Gに触れ、頻繁に使う新生銀行のWeb Banking (JAVA Script)にすんなりログインできたことに感動したのが発端だ(WM5だとこうはいかないので)。ただ、X01HTを解約してiPhoneに乗換える勇気はないのでiPhoneよりも5mm薄いことに魅力を感じていたiPOD Touchを検討。そんな矢先にSoftbank X01HTとWi-FiでAd-hocすれば3G回線で通信できるマルチプロキシサーバーの存在を知ることができたので、既存の資産(X01HT)とのsynergyを得られると考え、あまり考えず購入に踏み切る。
ハードウェアとしての完成度は高い。特に輝度の高さは8月の太陽の下でもはっきりと視認できるところが素晴らしい。またタッチパネルの傷の付きにくさは特筆すべきものだ(YouTubeで見た実験)。個人的にはFirewire接続仕様であれば高速で安定した動作であっただろうと思うのと、ストラップホールが欲しかった。
大きなdisplayを楽しむ方法としてDVDをHand BrakeというMac用softwareでiPhone/iPod Touch用にencodeすれば字幕まではっきりと再生可能だ。1時間半で700MBのファイルサイズになることとencodeに再生時間と同程度を要することを除けば秀逸だ。私はこの他、abcやCNN,NBCの動画podcastを同期して移動時間に見ている。
X01HTとのWi-Fiを介したweb browseは意外と簡単にできたのだが、Wi-Fiと3Gを同時に通信するX01HTの電池消耗が想像を絶するスピードであったため、Yahoo!無線LANスポットを契約した。これで会社の近くのマクドナルドでもアクセス可能となる。自宅近くの店舗で実験したところ、3時間程度は音楽を聴きながらwebを楽しめた。X01HTと通信する際は必ず電源を供給しながらでないと厳しいという認識だ。上に新生銀行にログインできると書いたが、実際使ってみると不便なところもあり、例えば新生銀行は振込先の名義人指定や支店検索の際、半角カナ入力を要求されるがiPhone/iPod Touch は半角カナに非対応(!)だったのは大きな制約だ。残高確認やあらかじめ登録された先にしか振込はできない。また、Flashサイトはやはり、閲覧でいない。これについて開発元のAdobeは意欲的であるものの、Steve Jobsは否定的な見解を表明しているらしいので、当面は期待できない。期待していたAppについては、家計簿ソフトのCatamount Software社 Pocket Moneyは何と支払先に日本語表入力ができないことが判明。1,200円で購入したものの、即日お蔵入りになってしまった(ピンクのかわいい豚のロゴに見事に騙された)・・・また、辞書アプリであるウィズダム英和・和英辞典についてはiPOD Touchのファームウェアが2.0になった時点でinstallに不具合が生じたようで、残念ながら今現在販売停止中である。このブログの提供元であるTypepadも記事作成用のアプリを配布しているが、日本ローカルのものしかダウンロードできないので、米国本社と契約している私には使えないようだ。
アプリケーションについてはiPhoneで主流になるようなWebアプリケーションでなく、スタンドアローン系の充実を望む。キラーソフトどころかまともに動作するアプリがあるのか疑問になるようなものが未だ大半である。今日新たにファームウェアが2.0.1にアップデートされた。どう変わったか詳細はよくわからないが、少なくとも日本語入力に半角カナが追加されていないことだけは確かである。これでもVer.1.xxの頃よりは随分マシになったようなので、今後の修正やサードパーティの努力に期待しようと思う。ただ、はっきりしたいのは私は購入したことを後悔はしていない。これだけ美しいテクノロジーを手にしているだけでワクワクするのだ。あと、私はsoftbankのサービスや通信品質をあまり信頼していないのでTouchならでは通信キャリアに依存しないというところも気に入っている。
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