audio-technica ATH-CK100PRO

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この数年間、ATH-CK10→ATH-CK100とオーディオテクニカの製品を愛用してきた。音質の良さはもちろん、カスタマーサービスの素晴らしさもあって信頼しきっている同社のBAイヤフォンシリーズであるが、先日CK100の後継機CK100PROが発売されたと知り、Amazonから購入。CK100はプッシュが抜けてしまう不具合で一度メーカーに交換してもらった経緯があるので、ケーブルが交換可能な当機種は大変魅力的に映った。とはいえ、交換ケーブルの費用は10,500円なのでCK100の断線修理費用とさほど違いはないが、ケーブルをストックしさえすれば即座にリカバリできるメリットは大きい。音質面は当然進化しているであろうという期待から試聴すらしなかった。

日曜日に実機が届いたので、まず早速ケーブルの着脱を試みる。外すにはかなり力が要るうえハウジング側に軸線があるため、慎重に作業しなければならない。これほどのセンシティブさを要求されるのは本機種の欠点かもしれない。断線の責任を全てユーザに負わせるのが目的かと勘ぐりたくもなる。

本体はかなり大きくなり、耳にかけたときの存在感はかなりのもの。反面、装着感は先代より向上しており、遮音性も高い。デザインは大変好ましい。

音質はCK100の後継機とは思えないくらい、全くの別物。CK100はiPodなどのDAPからプリアンプを介して使用することを想定していたのであろうが、CK100PROは明らかにDAP直挿しでも鑑賞に十分耐えられるよう設計されている。音の質感が煌びやかになり、先代のモニターライクな指向とは真逆をいっている印象だ。トリプル・バランスド・アーマチュアこそ共通仕様であるものの、目指すもの(音作りやユーザー層)がこれほどまでに違うものなら、型式は全く別でも良かった気がする。

では、どちらが好きかと聞かれれば、CK100PROと答えてしまうのが正直な感想だ。私はオーディオに関してはあまりストイックではない方らしい。

インピーダンスが若干高まった(23Ω→32Ω)ことで、ボリュームを気持ち上げる必要があるが、実用範囲内だ。

音の出る空気ダクトについて。CK10、CK100はETYMOTIC RESEARCH社のER-4S用のグリーンフィルタという耳垢侵入防止フィルターがそのまま流用できたが、CK100PROはダクト内部が音響のためホーン形になっていて、発砲ウレタンらしきものが詰められている(当然流用も不可)。メンテナンスについては今後カスタマーサービスに相談する予定。

イヤホンの使用は毎朝NBCのPodcastを20分聞く程度なので、今回の導入はオーバースペックであることは重々承知しているが、これを機にまた音楽漬けの日々に戻れたらと願う次第である。

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