『JAPANESE DANDY』オッサンがオジサマの写真集を買いました。
告白
僕、生まれて初めて写真集なるものを買いました。それも130人のオジ様たちの写真集を…世にAmazonという便利なサービスが無ければ絶対に恥ずかしくて買えなかったでしょう。でも、買って正解でした。
この写真集は130人もの紳士達が思い思いの姿で写真に納まっています。
被写体となる紳士は著名な方もいるにはいるのですが、いわゆる服飾界の裏方の人々も多く、あとはいわゆる市井の方々(会社経営とか会社員)です。公務員だって無職だっています。年齢もバラバラです。
白洲次郎はツイードを雨ざらしにしてから着たという
ダントツに格好良かったのは鈴木春生さんです。ツイードのスーツが決まっています。しかも、結構着込んだ形跡が見られます。そうそう、ツイードはこうやって着こなすもんなんですね。
何を着ても色気のある人
存在感だけで言えば、四方義朗さんです。この人の場合、もう何を着ていてもいいんです。ちょっと超越した感じですね。
お知り合いも
会ったことがあるのは中川一康さん。有名なユニオンワークスの代表ですね。ダンディズムに磨きがかかっております。スクウェアトゥのタッセルローファを履いています。中川さんもそうですが、かなりの方々が茶色のスウェードの靴をお召しになっていました。
父と同じ1951年生
なるほど〜と思ったのは河毛俊作さん。僕は13年前、この方の書いたBerlutiについてのコラムに心を打たれて靴の世界にどっぷり浸かってしまいました。
例えばルカ・ディ・モンテゼモロがフェラーリから降りてくると、なるほどと思うのだ。
とは、彼がどこかで綴った言葉(うろ覚え)ですが、僕は河毛さんを見ると、いつもなるほどと思います。彼のスタイルには算盤が合うわけです。彼の腕に佇むジャガールクルト・レベルソがまさにそうなんです。
邂逅
ハッと目を引いたのが、小松直幸さん。巻末を見ると鞄職人とあります。彼は銀座でORTUSという鞄の工房を経営されているんですが、小松さん自身の佇まいから鞄の精緻さが想像できるわけです。まだ彼の作品に触れていませんが、今度お店を覗いてみたいと思います。こういう出会い、いいですね。
人材はワインの当たり年と同じ?
悲しかったのは、1970年代生まれの方は散見されるものの、私と同じ1979年生まれが一人もいなかったことですね。たまたまだと思いますが、「不遇の生まれ年」という言葉が頭をよぎります。成毛眞さんが人材もワインと同じで当たり年があると言って、僕の世代の若者をクソみそに貶していたのが思い出されます。
まとめ
装いは男の生き方そのものだな〜と当たり前の感想を。そして、自分も研鑽を積まなければと思いました。
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