ファイナンス理論の学習のために読んでおきたい本

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ファイナンス理論の基礎的な学習を始めようと考え何冊か書籍を購入したものの、内容はほとんど数学書に近いものであったため、まずは高校数学を理解しなければと芳沢光雄著 新体系・高校数学の教科書 上・下(ブルーバックス)に取り組んでいる。この本は週刊東洋経済で佐藤優氏が推薦していた図書であったので4月頃購入したままになっていたが(そのときはファイナンスを学ぶことは考えていなかった)、前提知識として必要性が出てきたため、ようやく着手することができた。

読み始めて2ヶ月ほど経つのだが、ようやく下巻の積分の終盤まで進むことができた。微分積分をマスターすることが主目的だったので、ほぼその目的を達しつつある。極限の章で微分積分学で多用される自然対数eの証明が理解できず、随分足止めを喰ってしまった。

 その自然対数の証明をマクローリン展開を使ってより分かりやすく説明しているのが、A.C.Chang著 現代経済学の数学基礎第4版(CAP出版)。

何よりこの自然対数が複利計算に使われるという経済学との関わりが数学的厳密さと相まって説明されているのが素晴らしい。今年新たに版を重ねたが、下巻がまだ出版されていない。練習問題の回答と上巻の論点の積み残しがあるはずなので、早く入手できることを祈っている(Amazonを覗いたら今月発売されそう→早速購入)

ちなみに、この本の下巻の訳者である森平爽一郎教授は早稲田大学大学院ファイナンス研究科で教鞭を取られており、先日も大学院説明会の模擬授業(Asset Pricing)を受けた際、非常にエキサイティングな体験ができたのは偶然ではないと感じている。

 

ファイナンス理論は野口悠紀夫著の「金融危機の本質は何か ファイナンス理論からのアプローチ」、共著「現代ファイナンス理論」を読みたい。いずれにもファイナンス理論のブレイクスルーのきっかけとなったBlack-Sholes式が紹介されており、これを理解し使いこなせるようになるのが目標だ。

 

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