K.Iwahashiが語るラグジュアリー論

『007 SPECTRE』先行上映を観てきました

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'79年生まれ。1浪2留の追加モラトリアムを経て'05年に早稲田大学商学部卒業。 現在は金融セクターのIT部門にて(マジメに)勤務。 時計や車などのラグジュアリー、服飾、DTM、それらにまつわる書籍の記事が得意です。

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11月28日夜、ららぽーと横浜のTOHOシネマズで楽しみにしていた『007 スペクター』を観てきました。ずーっと楽しみにしてきたのですが、公開日の12月4日は予定が入っていて、ちょっと残念な気持ちでいただけに先行公開に行けたのは本当にラッキーでした。

オープニングのシーンの迫力は毎回ながら手に汗握るものでした。それ以上に、センターベントで仕立てられた格子柄の紺のスーツを纏い、ステンレススティールのブレスレットのOMEGA Seamaster Aqua Terraを身に付けたダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドが非常に洗練されていました。

オープニングシークェンスが終わると、ベン・ウィショー演じるQから”Puncuality issue”のためと手渡されるNATOストラップ仕様のSeamaster300が中盤の時計として選手交代。アラーム付きという付言に時を知ること以外の機能があることが示唆されますが、これはクライマックスに発揮されるわけです。NATOストラップに付け替えてからは時計の存在感がグッと上がります。タキシードにドレスアップしても破綻が全く見られません。NATOストラップの市民権がドレスウォッチ界で向上するのは間違いありません。

Qの立ち位置も微妙です。ハードウェアとネットワーク両方のエンジニアだとキャラクターのオタク指数の塩梅がかなり難しいです。中盤から「24」に出てくるクロエ・オブライエンのような役回りを与えられていました。

中盤はちょっと緩慢とした進行に。ダニエル・クレイグのお腹周りにもやや「老い」を感じた瞬間がありました。恐らく彼の最後のボンド作品になると悟りました。アクションも何となくキレが鈍くなっていました。ただ、肩周りに筋肉を重点的に付けているので、スーツスタイルはバッチリ決まります。何もかも計算されていますね。

ちょっと残念なのは、クリストフ・ヴァルツの扱い方ですね。ボンド作品の典型的な悪役像で描かれて深みがありません。彼がタランティーノの「イングロリアス・バスターズ」で演じたSS大佐ハンス・ランダのようなアクの強さが持ち味なのに。特にテーブルに座っての会話の緊張感のおぞましさにかけては一級なのですが。そして、複数言語を操る言語の才能。これらが一切発揮されていないのは残念すぎます。 うーん、期待していたのに…
と、こんな悪役なのであっさり倒されるわけです。

ラストに再びボンドはステンレス・スティールのアクアテラを腕にヴィンテージのアストン・マーティン DB5を駆って去っていくのです。

全体的にサム・メンデス監督はオマージュも含めて詰め込みすぎて不完全燃焼になっている感がありますね。若干作り手のフラストレーションを感じてしまう作品でした。
ストーリーの仕立ても「24」のようです。諜報もグローバル化の時代ですね。

思うところ色々あります。でも、いいんです。ボンド映画ですから。

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'79年生まれ。1浪2留の追加モラトリアムを経て'05年に早稲田大学商学部卒業。 現在は金融セクターのIT部門にて(マジメに)勤務。 時計や車などのラグジュアリー、服飾、DTM、それらにまつわる書籍の記事が得意です。
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