私が財布を持たなくなって1年余が過ぎた。どうしているかというとボトムスの右のポケットにお札、左にクレジットカード、ヒップポケットに小銭入れというのが一番しっくりくるスタイルとなっている。左右で分けているのは一緒くたにするとお札の摩擦でカード表面の塗装が容易に剥げてしまうためだ(おかげで一度再製を余儀なくされた)。 クレジットカードは母校 の提携カード (VISA)を愛用(大学図書館に出入りできるくらいの特典しかないが銀行系/信販系/dinersなどassortmentが豊富)。

 余談だが大学とクレジットカードの提携は米Harvard大、英Cambridge が提携Master Cardを提供している(今後世界中の大学提携クレジットカードを調査したら面白そう)。我が国では一部の私立大学が大学名をフェイスにしたカードを発行しているほか(やはりそれなりの伝統を誇る大学が多いようだ)、国立大学では旧帝大出身者向けに学士会カード という提携カードを展開している(失礼ながら学士会自体の認知度が低いためためバリュー感は低そう)。

   閑話休題。  

 私のスタイルはかなり多くの利点が挙げられる。まず決済が早く済む。パンツ(夏は伊INCOTEXを愛用)のシルエットが崩れずに済む、そして例え強盗に遭っても被害が少なくて済む。3番目は特に海外では重要なポイントだ(国内でも危険度は同様だが、なぜだか渡航先では開放的な精神状態に陥りやすいのであえて)。日本の人の多くは財布自体高価なブランドものを持つ上に銀行のキャッシュカードないし身分証明書などカード類をすべからく詰め込んでいるので危険この上ない。買い物に限らず私は外出先の緊急の現金引出はクレジットカードで行うため、たった一枚で済む。とても合理的だと思う。

 思い出せば2001年に花見に行った上野公園で泥酔してしまい路傍で倒れているときにその当時大切にしていたchrome heartsのleather walletを摺られそうになった経験(かなりtightなレザーパンツを履いていたため抜き取れなかったと思われる)や2004年3月に犬吠岬で海に転落しporsche designの財布の金具が無惨に錆びてしまい使い物にならなくなった経験(私自身は死なずにすんでよかった)が活きているのだ。
 周りを見渡しても時計をしない人はいても財布を持たない人などまずお目にかかれない。
 他人と異なる行動や感性に何よりも価値を置いている私だけにこの特異な習慣を独り悦に入るのに止まらず、披瀝してしまうことを許してほしい。