K.Iwahashiが語るラグジュアリー論







29歳の誕生日とFOX UMBRELLAS

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'79年生まれ。1浪2留の流浪期を経て'05年に早稲田大学商学部卒業。 現在は金融業界で会社員として勤務。英文翻訳が得意。 ラグジュアリー全般に関する考察と海外発の腕時計情報をいち早くお届けします。


 二十代最後の齢となった。
 生来私の人生は波乱含みだがここ数日様々なことに遭った。まず、給料日当日に引き出したはずの現金を紛失(数万円と致命的でない額だが)。5日経って気付いたが私自身は引き出した後再度ATMに入金したつもり(spb finance上にもそう記帳していた)が、取引事実がない。あるのは引き出した記録だけ。金融機関や提携ATM管理者に問い合わせたりしたが、システム上のエラーでないと真っ向から否定されるとやはり自分自身を疑ってしまう。というのも、ここ最近は勉強が大詰めを迎えていることもあり日常の些末な記憶はほとんど残っていない。残された手段は警察に被害届を出すことだが、ATMに預入した記憶が非常に曖昧なのが不自然だと私自身思うし、詐欺の疑いをかけられるのも不愉快なのでこれはこれで諦める他ない。どこからか出てくることを願うのみだ。もちろん辛いし悲しいが、むしろ不思議な、狐につままれた気分だ。
 良いこともあった。仕事の関係で千葉県にいる妻が帰ってきてくれて、誕生日の前祝いをしてくれた。カボチャや飛騨牛のステーキなどの手料理を楽しませてくれ、嬉しいことにFOXの傘をプレゼントされた。実はこれには仔細あり。昨年結婚式の直前に業者との打ち合わせを終え、いつもの焼き鳥屋さんに行ったときに雨が酷く降っていたため、FOXの傘を持っていき傘立てに入れた。この時点で嫌な予感がしたのを無視したのがいけなかった。
 その後目の届かない座席に移動してしまったために盗まれた。1年超愛用していたために、当時妻には辛くあたってしまい、さらには妻の祖父が同日に亡くなったことで苦い思い出となっていたのだが、再び妻の選んでくれたFOXを見て思わずこみ上げてくるものがあった。その翌日に現金紛失事件があったわけだが、その時の戒めもあり平静を装ったりと多少の進歩を見せた。
 そして今日無事29歳を迎えた。曇っていたのでFOX UMBRELLAを伴い出勤。験の良いことに本日、日商簿記1級の受験票が届いた。これで気持が切り替わった。
 妻は仕事で一つ間違えば大惨事になる事故に遭ったが、難を逃れたようだ。色々あるが、心だけは平常。これをこれから一年心掛けたい。

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