『白洲次郎 占領を背負った男』 北康利/著
最近買う本は白洲次郎関連が多い。それだけ国内での再評価が高まっているのかもしれない。しかしながらこれほどの精緻さで公人としての白洲次郎を描いた書籍はないだろう。もともと著者の北氏が郷土研究として白洲退蔵の軌跡を追う過程でこの本の構想ができたという(あとがきから)この本は
①憲法問題に関するGHQ民政局との攻防
②通商産業省の旗揚げ
③東北電力会長時代の業績
④サンフランシスコ講和調印のエピソード
について詳しく、かつドラマチック描いている。それだけでなく彼の生い立ちについてもかなりのページを割いており、読み応えは抜群だ。およそ8時間かけて読破してしまった。実は私、簿記の勉強にはかなり苦労をしているのだが若い次郎が簿記学校(神保町の村田簿記)に通ったというくだりではかなり勇気づけられた。
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