K.Iwahashiが語るラグジュアリー論







シャネルがチューダー(TUDOR)の心臓部ケニッシ社の株式を取得!

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'79年生まれ。1浪2留の流浪期を経て'05年に早稲田大学商学部卒業。 現在は金融業界で会社員として勤務。英文翻訳が得意。 ラグジュアリー全般に関する考察と海外発の腕時計情報をいち早くお届けします。

CHANEL(シャネル)は目下時計メーカーとしての変貌を遂げつつあります。

F.P.Journe(F.P.ジュルヌ)の衝撃的な少数株主への台頭を声明してから数ヶ月、シャネルはムーブメントメーカーであるケニッシ(Kenissi)社の株式を20%取得したと、スイス紙Le Tempsが報じています。

どうやら取得したのはジュルヌと同時期ですが、発表の時期は数ヶ月ずらしました。なぜでしょう?

実はシャネルによる時計メーカーの買収の歴史は長く、1993年にケース、ムーブメント製造を一貫生産するスイスはラ・ショー・ド・フォンのG&F Châtelain(G&Fシャトレーン)の子会社化まで遡ることができます。現在はシャネルとこれまた傘下のBell&Rossのためにセラミックケースの製造に特化した会社です。

ケニッシ社については創業者が誰であるのか詳細が謎めいた会社でありますが、確かなことはTUDOR(チューダー)のムーブメントを供給していることです。代表的なダイバーズモデルである現行BLACK BAYに搭載される、COSCクロノメーター認定取得、70時間パワーリザーブを誇るフリースプラングムーブメントMT5602を供給するのがこの会社。TUDORは長らくロレックスの廉価モデルとしてムーブメントにETAムーブメントを採用してきただけに、登場時には驚きをもって受け止められました。

TUDORは言わずと知れたロレックスの傘下。面白いことに、このロレックスがケニッシ社のために現本社のあるジュネーブから北東150㎞離れたル・ロクル(Le Locle)に移転させるというのです。

新社屋は2つの建物に分かれ、ひとつはTUDOR用、一方をケニッシ社のサプライヤー用とするようです(ロレックスの秘密主義が露骨に表れていますね)。ル・ロクルの社屋を率いるリーダーはJean-Paul Girardin氏と目されていますが、こちらも詳細は不明です。

シャネルによる小規模企業の買収とみると、ありふれた出来事かもしれませんが、互いに独立系であるシャネルとロレックスの提携とみると、業界の地図が一変するような出来事とも捉えることができます。

そして、冒頭の疑問のとおり、この時期(2019年1月)に発表されたということは、ケニッシ社製のムーブメントを積んだシャネルのスポーツウォッチがバーゼルワールド2019で発表されるのでしょうか。興味が尽きません。

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