K.Iwahashiが語るラグジュアリー論







腕時計メディアの米HODINKEE日本語版HODINKEE.jpが2019年秋に登場します!

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'79年生まれ。1浪2留の流浪期を経て'05年に早稲田大学商学部卒業。 現在は金融業界で会社員として勤務。英文翻訳が得意。 ラグジュアリー全般に関する考察と海外発の腕時計情報をいち早くお届けします。

あのHODINKEEの日本語版が2019年秋に登場します。

私のブログでもHODINKEEのコンテンツを取り上げてきたので、日本語版の登場は良い面でも悪い面でも衝撃的なニュースでした(今後の身の振り方を考えなきゃ)。

HODINKEEは2008年にBenjamin ClymerがUBS勤務時代、リーマンショックで業務が閑散とする中、Tumblerをプラットフォームにして成長してきた腕時計専門メディアです。直近(2019年5月)のSimilarwebによると、550万PVもの巨大オンラインメディアであることが窺えます。

日本語版の登場は日本人の大半が英語を理解しない一方で、高級腕時計の市場においては米国、中国、香港に次いで4位〜5位の比較的大きなマーケットを持つことから、フロンティアとしての成長性に目を付けたのでしょう。

Ben Clymerによると、ROLEX、OMEGA、F.P.Journeの最初のブティックは東京に出店されたこと、ランゲ&ゾーネの著名なコレクターは日本人(誰だ?)であるということだし、フィリップ・デュフォーの「Simplicity」の半分は日本市場向けであることから日本は単に市場が大きいと言うだけでなく、目利きの多い洗練された市場であると認識しているようですね。

また、SEIKOの他日本の腕時計を取り上げることの多いJack Forster氏が在籍しているHODINKEE。日本語版チームとの連携の効果も期待できそうです。

パートナーシップ(ライセンス契約)を結ぶのは『婦人画報』『エル・ジャポン』『メンズクラブ』を刊行するハースト婦人画報社です。完全な移植チームなのか、碩学を抱えるローカライズチームになるのかは不明です。

気になるのは、HODINKEEの収益構造を支えている(と思われる)アンティークウォッチやストラップ、マガジンなどの物販をどう日本語版に持ち込むのか。また、5G時代を見据えた動画コンテンツ、HODINKEE Radioをどう移植するのか。

あるいは、Chronosのように本国ドイツ版よりオリジナルコンテンツの多いメディアを目指すのか(クロノスは出版という大きな収益基盤がある点も大きく異なる)。大いに気になるところです。

日本人が英語を理解しないこと。英語力が低いこと。長きにわたってそのことは内心蔑みの対象であったのですが、「見えざる関税」として国内市場を保護する役割を果たしてきたとも言えます。それだけ日本にコンテンツを持ち込むには投資が必要なわけですから。

黒船来襲は2019年秋頃の予定です。

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