K.Iwahashiが語るラグジュアリー論







【完訳】パテック フィリップが事業売却する!?

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'79年生まれ。1浪2留の流浪期を経て'05年に早稲田大学商学部卒業。 現在は金融業界で会社員として勤務。英文翻訳が得意。 ラグジュアリー全般に関する考察と海外発の腕時計情報をいち早くお届けします。

衝撃的なニュースがBloombergから飛び込んできました。以下に完訳します。

100万円超の「カラトラバ」で有名なPATEK PHILIPPE(パテック フィリップ)が間も無く事業売却するという話が持ち上がったと話すのはベレンベルグ銀行のアナリストだ。

180年もの歴史を誇るこの時計メーカーの売却予想額は80〜100億ドルに達する見込みだと分析レポートで結んだのは同行のアナリストZuzanna Pusz女史。パテック フィリップは1世紀近くをStern(スターン)家によって運営され、Thierry Stern(ティエリー スターン)氏がCEOに就任したのは2009年のことだ。

「ジュネーブサロン(SIHH2019)の真っ只中に間も無く最高峰の時計ブランドの売却話が実しやかに囁かれるのは実に興味深い」と噂以上の含みをPusz女史は匂わせた。 一方、パテックフィリップのスポークスウーマンは売却の噂話というのはジュネーブサロンを含めて見本市では話のネタによく持ち上がるものだとしながらも、この噂を否定した。

仮に売却話が本当ならば、パテック フィリップの売却は時計業界を大きな混乱に陥れるだろう。そして、オメガを含め数々の時計ブランドを傘下に収めてきたスウォッチグループAGやカルティエを擁するリシュモンなどスイス製高級時計の半数を占める複合企業体(コングリマリット)の軍門に下らなかった最後の砦を奪わんとして、パテック フィリップの入札は熾烈を極めるだろう。

ベレンベルグ銀行によるとパテックフィリップの売上は15億ドル。Webサイトでパテック フィリップは「成功を独立独歩で追求する」と掲げている。 時計部門の露出が比較的弱いコングロマリットの一角がパテック フィリップを狙っているとPusz女史は話すが、詳細についての言及は避けた。

2年前(2017年)、家族経営だったBreitling(ブライトリング)は8億ドルでCVCキャピタルパートナーズに売却された。

2014年にスターン氏はスイスのLe Temps紙に税負担の軽減が実現されなければ、国外移転するか事業売却を検討すると話した一方で、数ヶ月後には国内に4.5億ドルの事業投資を公表した。

現在、スターン氏の妻であるSandrine Sternはパテック フィリップのデザイン部門に従事している。彼らの子供達はまだ十代であるが、ティエリー氏によると、彼らが望まない限り経営に携わせることはないということだ。CORINNE GRETLER

いかがでしょうか?若干不確定要素はあるものの、2014年にティエリー氏が事業売却を示唆したという事実がある以上はただの噂と切り捨てるのは早計であるようにも思えます。

独ベレンベルグ銀行のアナリストZuzanna Pusz氏もLSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)出身のエリートでガセネタを流布するとは思えない人物です。

パテック フィリップは僕が愛する時計の頂点に存在し、とりわけその独立性は失わないでほしいと願ってきた愛好家の一人として、非常に心が揺さぶられるニュースです(ガセであってほしい)。詳報が出ましたら随時更新します。

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'79年生まれ。1浪2留の流浪期を経て'05年に早稲田大学商学部卒業。 現在は金融業界で会社員として勤務。英文翻訳が得意。 ラグジュアリー全般に関する考察と海外発の腕時計情報をいち早くお届けします。











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