遂に厚さ10mmの壁に肉薄！グランドセイコー 手巻きスプリングドライブモデルを発表！

僕がかねてからグランドセイコーに望むこととして、メカニカルムーブメントにフリースプラングを採用することと、ケースの厚みを10mm未満に抑えることの２点があります。

毎年、バーゼルワールドでグランドセイコーがフリースプラングのムーブメントの発表がないことを憂いながら今年もまた落胆すると思っていましたが、Basel2019でまさかの薄型ケース採用に沸き立ってしまいました。

厚みは10.2mmと頑張った！

長らく12mm近辺の厚みのあったグランドセイコーのドレスウォッチコレクション。しかし、それももう過去のこととなりました。どうでしょう。このすっきりとした造形！残念ながら防水性能は30mに落ちてしまいました。せめて50m防水は確保して欲しかったのですが、この種のドレスウォッチが水に沈む時は持ち主も沈んでしまって這い上がれない時でしょう…

実にドレッシーなサンレイダイアル

美しいサンレイ（放射模様）ダイアルは木漏れ日を意識したデザインとなっています。ドーム型のサファイアクリスタルに歪む様子が木漏れ日感を実に巧妙に演出していると思いませんか？

新開発の手巻きスプリングドライブ9R31

この薄型ケースを実現できたのは新開発された手巻き式のスプリングドライブ9R31があってのこと。自動巻ムーブメントではローターの厚みによってケースを薄く作ることは不可能なのです。

この9R31のパワーリザーブは72時間。一つの香箱に2本の主ゼンマイを並列に重ねることで長時間の駆動を可能としてます。文字盤側から見て10時位置にはパワーリザーブ計が見えます。手巻き式ならでは配慮ですね。これなら手でリューズを巻くのが楽しみになるでしょうね。

精度は日差±1秒と従来の自動巻スプリングドライブと同等のようです。

グランドセイコー 手巻きスプリングドライブモデルは18Kイエローゴールドの通常モデルとステンレススチールの700本限定モデルが展開されますが、おすすめは断然ステンレススチールモデルです。これは絶対に手に入れるべき一本ですね。

余談ですがグランドセイコーはこのドレスウォッチを2019年7月６日に発売するようです。真夏の日本でドレスウォッチが売れるのか実に興味深いことではあります。