habring² (ハブリング² )Erwin-LAB01 For Massena LAB
HODINKEEからhabring² (ハブリング² )の新作Erwin-LAB01 For Massena LAB(アーウィン-LAB01)の紹介です。
ハブリング² はマリア&リチャード・ハブリング夫妻が手がけるオーストリアの時計ブランドです。リチャード・ハブリングはIWCの元技術者で、ドッペル・クロノグラフを担当した経歴の持ち主です。したがって、作るケースも、ムーブメントも全て自社製とかなりのこだわりよう。年間生産数が200本という希少性の高さも魅力の一つ。
アーウィン-LAB01 For Massena LABは自身も時計コレクターのウィリアム・アーウィン氏によるプロジェクトMassana LABのためにハブリング² がコラボレーションしたモデルです。このコラボレーションは2016年のセクターダイアルのErwin TZ21に続く3本目に当たります。
アーウィン-LAB01 For Massena LABが特徴的と言えるのはケース素材が温かみを感じさせるブロンズ(真鍮)合金製であることです。真鍮は酸化によって緑色に変色するのですが、この38.5mmのケースに使われる素材は、酸化が起きにくいようメッキが施されています。したがって、常に磨かれたような美しさを保つのです。
艶のあるブラックの文字盤に、金色のゴールドプレートの針、アワーマーカーは実に煌びやかで、50年代のパテックフィリップを彷彿とさせます。
搭載するムーブメントのキャリバーNo.はA11sで、デッドビート(ジャンピングセコンド)機構を備えています。したがって、一見クォーツ時計のようにステップ運針するのです。個人的には、機械式を選ぶなら滑らかなスィープ運針が好みなのですが、玄人に達すると諧謔的なギミックを求めるものなのかもしれませんね。
非常に美しいムーブメントは、オルゴールのように今にも音を奏でそうですね。スケルトナイズされたブリッジの下には微動緩急針で制御されたスムースなテンワ を覗くことができます。ヒゲゼンマイはCarl Haas製です。
ムーブメントの仕上げにこれほどフェミニンな印象を受ける時計メーカーは他にありません。これこそハブリング² の真骨頂と言えるでしょう。
ハブリング² Erwin-LAB01 For Massena LABはオンラインを通じて限定50本販売されます。日本円で約68万円のプライスタグは実に良心的と言えるでしょう。
基本情報 | |
メーカー | habring² |
モデル/型番 | Erwin-LAB01 For Massena LAB |
縦×横×厚さ | 直径38.5mm × 厚み9mm |
ケース素材 | ブロンズ(耐腐食加工あり) |
防水性能 | 5気圧 |
ブレスレット | カーフ |
価格/生産数 | $5,995(68万円) |
ムーブメント情報 | |
キャリバーNo. | A11s |
巻上方式 | 手巻き |
振動数 | 28,800 |
石数 | 21 |
調速機構 | 緩急針 |
パワーリザーブ | 48時間 |
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