年差クォーツPreciDriveを搭載したThe Uniform Wares 『Mシリーズ』の本当の魅力
HODINKEEの記事から Uniform Waresのミニマルな年差クォーツウォッチを紹介します。
年差クォーツと言えば、GS(グランドセイコー )の9Fシリーズの±10秒(特別仕様は±5秒)、シチズンの±5秒(しかも永久カレンダー)と日本メーカー製が唯一無二の存在と思っていましたが、スイスのETAからもPreciDriveという±10秒年差クォーツが2014年に登場していて、同じSWATCH(スウォッチ)グループのCertinaのモデルに搭載されていたのです。
その類いまれなるムーブメントは、2009年に英ロンドンで創業されたUNIFORM WAREの新作に搭載されています。製造はスイス国内で行われていることから「SWISS MADE」の表記が6時位置に確認できますが、この時計の変わったところは、文字盤にブランド名表記が確認できないことです。実にミニマリズムを追求したデザインと言えるでしょう。
アップルウォッチで初めて時計を身に着ける習慣が確立した若い世代には、すんなり受け入れられるデザインだと思います。
しかし、この時計の本当の「買い」はムーブメントの精度でもミニマルな文字盤でもありません。この時計に搭載されるNATOストラップとAppleのミラネーゼループストラップの中間のようなチタン製メッシュベルトこそ、この時計の存在を特別にしています。
このチタン製メッシュベルトは医療分野や航空宇宙分野を専門とするロンドンのBetatype社との共同開発で生まれました。チタンパウダーから成形されたこのメッシュベルトはチタン製であることから、非常に軽く(僅か10.5g)、ファッブリックのような肌触りで、しかも抗アレルギー。
そして、このベルトを留める仕組みも独特で、『コ』の字型のタブをスライドされると、メッシュのリンクが噛み合って固定されるというユニークなもの。
僕は今まさにApple Watch Series4にミラネーゼループを着けて過ごしていますが、強力なマグネットで留める方式です。今のところ外れてしまうことはありませんが、強い力がかかると、緩んでしまうこともあります。その課題を解決してしまいそうなベルトです。
一般的な時計に付け替えることができるなら、ヴィンテージウォッチが合うでしょうね。
この時計はUNIFORM WATCHのWebサイトでオンライン販売されています。日本への配送も可能。チタン製メッシュベルトを楽しむだけでも、この時計に投資する価値はあるでしょう。僕も購入予定です。
基本情報 | |
メーカー | UNIFORM WARES |
モデル/型番 | 三針/M-37P 、三針+カレンダー/M40-P、クロノグラフ/M42-P |
縦×横×厚さ | 直径37mm ×9mm(M-37P)、40mm ×10mm(M-40P)、42mm ×10.3mm(M-42P) |
ケース素材 | PVDコーティングされたステンレスケース |
防水性能 | 5気圧防水 |
ブレスレット | ナパレザー、ラバー、そしてチタン製メッシュストラップ |
価格/生産数 | 〜¥77,850M-37P)、〜¥94,500(M-40P)、〜¥133,350(M-42P) |
ムーブメント情報 | |
キャリバーNo. | ETA PreciDrive F03.401 (M37-P), F05.411 (M40-P), 251.474 (M42-P) |
精度 | 年±10秒以内 |
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