eクラウンを実装したRessence(レッセンス) Type 2が遂に登場!
2018年にコンセプトモデル「Type 2 e-Crown Concept」が発表されてから1年、遂に正式リリースされる運びとなったRessence(レッセンス) Type 2。
このモデルの注目すべきポイントは「e-Crown」と呼ばれる、機械式ムーブメント(ETA2892/A)をモーターで自動的に時刻調整する機構です。モーター駆動のためのバッテリーは必要なく、発電は文字盤を周遊する12のシャッター内のソーラーセル経由で供給されます。電力が足りなくなるとシャッターが自動的に開き発電が開始されます。
開発をリードしたのは、iPodの開発を手がけたトニー・ファデル(Tony Fadell)氏。自身も機械式時計のコレクターで、時刻調整の煩雑さに辟易してe-Crownを発明したというから驚きです。
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eクラウンの内部モジュールは下図のようになっていますが、モーターが筒状に小型化されていて随分とコンパクトに仕上がっています。時刻情報はスマートフォンなどからのアプリと連動して調整されるということで、文字通り、リューズが存在しない時計です。
文字盤もかなり特殊ですね。レッセンスのモデルはディスクがローテイト(回転)することで事項を表示するので、「針」は存在せず、ディスク上に描かれた針の植字(蓄光塗料スーパールミノバ)がその代わりとなります。
針が存在しないことは、文字盤と風防との距離を縮めることができるので、ケース厚を抑えることが可能です。その恩恵によりType2のケース厚は12mmです。機械式ムーブメントの上にeクラウンモジュールをウェハーしていることを考慮すると、驚異的な薄さと言っていいと思います。
一方で、犠牲となったと言えるのは防水性です。スペック上の防水性能は1気圧防水なので、事実上水に漬けることはご法度、水滴がかかる程度を耐える程度と考えてください。
eクラウンを実装したRessence(レッセンス) Type 2はブルーに近いグレー(スンスラシート)色のType2AとグレーのType2Gの2展開です。価格は $48,800(約530万円)で、2019年4月よりデリバリーが開始されます。
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