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起業家にして作家。多彩な顔を持つジェイソン・フリード氏の時計はグランドセイコー!

HODINKEEからJason Fried(ジェイソン・フリード)氏のインタビュー(Radio)記事を紹介します。

オンラインプロジェクト管理サービス「Basecamp」を提供する37Signals社を創業、そして最新作「It Doesn’t Have to Be Crazy at Work」上梓するなど精力的に活動するジェイソン。

写真や音声からは30代かなと思いきや、2018年に54歳と知って驚きました。

ジェイソン・フリード氏が選んだ初代グランドセイコー2017年復刻版

ジェイソンが“僕のために作られた国”と形容ほど心酔する日本。愛用する腕時計はその日本の初代グランドセイコー復刻モデルSGBW251のプラチナケースです。38mmのプラチナケースモデルは限定136本、3日間パワーリザーブ手巻きムーブメント9S64を−1〜+5秒に精度を追い込んだ特別なモデルなのです。
NOMOS-Tangente
初代グランドセイコーが登場したのは1960年。その記念すべきモデルの復刻は2011年(SBGW033/039/040)と2017年(SBGW251/252/253)に発表。ジェイソン氏の所有するSBGW251は2017年モデルということになりますね。

ジェイソン氏は時計の中のディティール、例えばムーブメントや歴史については殆ど気にかけないとしています。グランドセイコーを選んだのは「細部へのこだわり(attention to detail)」が宿っている時計だと感じたからで、それは日本人が狭い国土に多くの人間が暮らしているから小さい空間に機能を凝集することに長けているからだろうと分析しています。

ジェイソン氏はこの他に、チュードル(チューダー)のBlack Bay(41mm)やロレックスのスポーツモデルを所有しているとのこと。

ジェイソン・フリード氏の目利き力

ジェイソン氏の選択眼というのは起業家らしく、価値に見合うかどうかを非常に重視しているというこです。その意味で、スイス製の時計の多くは支払う金額に見合う価値を提供していないとバッサリ。

日本のセイコーは長らくスイスを教師として生徒の立場に甘んじてきましたが、Value(価値)という分野ではスイスは学ぶべきだとしています。

彼が尊敬するウォーレン・バフェット氏の言葉で好きなのは次のフレーズだということです。

Price what you pay,Values what you get

僕がなるほどなと感じたモノ全般を選ぶ際の彼のcriteria(基準)です。

例えば、彼は「本物の原材(raw material)」にこだわると言います。ミッドセンチュリーに代表されるような、金属を模したプラスチック(クロム調)、木材を模したプラスチックは朽ちてしまったり、劣化のスピードが速いことから選びたくないそうです。現代でそれを代表するのは自動車で、超高級車ですら、フロントグリルの金属’調’パーツはクロム仕上げのプラスチックであることを嘆いていました。

また、ショールームで見栄えのするものより、自宅に調和するもの(show room good and at home good)を選ぶようにしているということです。

聞けば当たり前ですが、僕たちがモノを選ぶとき、芯の通った意思決定ができているでしょうか?

非常に興味深いジェイソン・フリード氏のインタビューは54分ほど。是非聴いてみてください。

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