K.Iwahashiが語るラグジュアリー論







39mm径ケースのジャガールクルト マスター・ウルトラスリム・リザーブ・ド・マルシェの絶妙さ

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'79年生まれ。1浪2留の流浪期を経て'05年に早稲田大学商学部卒業。 現在は金融業界で会社員として勤務。英文翻訳が得意。 ラグジュアリー全般に関する考察と海外発の腕時計情報をいち早くお届けします。

2017年にApple Watchの第二世代を入手して、サブマリーナ一辺倒だった僕の生活に新たな選択肢が欲しいと購入したのがJaeger-LeCoultre(ジャガールクルト)のマスター・ウルトラスリム・リザーブ・ド・マルシェ(Ref.1378420)です。2012年のSIHH(ジュネーブサロン)で発表されたモデルなので、現行機としては息の長いモデルです。

この時計が我が家に届いた時に僕は妻の出産に立ち会っていて、ようやく翌日にボックスから取り出すことができたのがつい最近のように思い出されます。

際立ったベゼルの造形美

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ウルトラスリムと銘打つだけあって、この時計は自動巻の時計としては薄い9.85mm厚。ケースバックはサファイアクリスタルで中のムーブメントを覗くことができます。

特徴的なのはベゼルの造形で、横から見るとガラス手前が断崖のように切り立っています。この形状の恩恵でベゼルは服などとの摩擦に晒されることが少なく、ベゼルが傷つきにくいという利点を備えているのです。

39mmの絶妙さ

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着用感は素晴らしい

そして、39mmの直径は僕にとってスイートスポットなフィット感を得ることのできるサイズなのです。クラシック過ぎず、ややスポーティに振れる大きさですね。先代のマスター・リザーブ・ド・マルシェは37mm径だったので、やや大型化しました。ケースの製造についてはジャガールクルトのカスタマーサポートの担当者の方から鍛造と回答を得ています。

 

ムーブメントの進化に期待

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Cal.938

リザーブ・ド・マルシェ(Reserve De Marche)とはパワーリザーブ計を指すフランス語で、この時計では9〜11時位置に配されています。目一杯巻き上がると43時間のパワーリザーブを確保するCal.938は片方持ちのテンプブリッジを備えたフリースプラングのムーブメントです。

先代のマスター・リザーブ・ド・マルシェが搭載するCal.928/2(1985〜2012)は緩急針式のムーブメントだったので、着実に進化はしているものの、肝心のパワーリザーブに関しては60時間以上が珍しくない各社ムーブメントに追いついて欲しいところです。

また、自動巻機構を備える薄型ケースの宿命かもしれないのですが、ローターが回転する「ジージー」という音がかなり気になってしまいます。このあたりも次世代機では改善されると嬉しいですね。

リューズによる巻き上げは非常に軽快で、あっという間に満タンになることがパワーリザーブ計でわかります。

知性が漂う文字盤

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文字盤

文字盤のデザインは知的な雰囲気が漂っていて、大好きです。不満点を挙げるとすれば、アプライドインデックスが18Kゴールド製ではなく、ロジウムプレートであることくらいですがとても些細なことです。

スモールセコンドとパワーリザーブの針は青焼きされたスチール。長針、短針はそれぞれ右半分がポリッシュされ、左半分はブラスト加工されています。このコントラストはケースには見られない緩急の引き締まった印象を見る者に与えます。

Dバックルの凝った機構

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ジャン・ルソーのオーダーストラップ

ストラップ部分のDバックルは革との接続がバネ棒ではなく、指で「PUSH HERE」ボタンを押すことで簡単に取り外すことが可能で、2016年頃から採用されている方式です。

純正のアリゲーターストラップはラグ幅21mm。ストラップは私には長過ぎたので、ジャン・ルソー(Jean Rousseau)でブルーのカーフ、ブラックのリザードをそれぞれオーダーメイドしました。

そしてNATOストラップも…

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NATOストラップも悪くない?

夏にはNATOストラップを取り付けて楽しむこともあります。もっちりシルキーな材質のナイロンを選ぶと良いでしょう。

まとめ

設計がやや古いことは否めませんが、ジャガールクルト マスター・ウルトラスリム・リザーブ・ド・マルシェは知性を重んじる人にお薦めしたい一本です。

 

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