MacBookPro2018

3年半ぶりに買い換えたMacBook Pro 2018はDTMerに最適化されていた!

2015年に購入して3年半、特に大きなトラブルもなかった僕のMacBook Pro(Mid2014)。

長く使っていると、愛着も湧いてくるので延命措置を取りながらもう数年使おうとも考えましたが、まだまだ元気な今のうちに(売れるうちに)買い換えることにしました。買い換える対象は2018年7月に突如発表されたMacBook ProのTouch Bar付きに。

今までの環境だとブログを書くには十分すぎましたが、DTM用として使用するには非力な面があったので、CPU、メモリ、SSDのスペックは2倍を要件としました。

Mid 2018 Mid 2014
CPU 2.3GHzクアッドコアIntel Corei5プロセッサ(Turbo Boost使用時最大3.8Hz ) 2.6GHzデュアルコアIntel Core i5プロセッサ(Turbo Boost使用時最大3.1GHz)
メモリ 16GB 8GB
ストレージ 256GB SSD 128GB SSD

これまでの環境でも使用率が80%に届くこともざらだったので、しょっちゅう「ライトクリーナー」というアプリで解放してあげなくてはならなかったので、ここは必須と感じたところ。16GBに拡張するためにはCTO(カスタムオーダー)発注のみの取り扱いとなるため、1週間ほど待たなければなりません。16GBが標準仕様だと思うんですけどね。だって、ちょっと作業してると使用率はあっという間に10GB超えますからね。僕の場合は、2018年8月2日に発注、8月6日に上海を出発、8月9日にヤマト運輸さんが自宅に届けてくれました。

SSDの容量は工夫次第で圧縮できるのですが、DTMで使用するDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)のインストゥールにはサウンドライブラリを含めて80GB占有することから、256GBに容量アップしました。本当は512GBあると心強いのですが、価格がどんどん吊り上ってしまうので、断念。

これまでAirMac TimeCapsule経由で接続していた2TBのHDDに保管していたiTunesのライブラリ約17GBは今回を機にiTunes Matchという有料サービス(年3,980円)に加入して全てiCloud上に保管することにしました。自分でCDからリッピングしたデータもiTunesが販売している楽曲にマッチしていれば、置き換わるので音質が向上することもありそうです。

その他の機能としてはスピーカーのサウンドが劇的に向上しています。解像度が高いのと、低音が豊かです。本体スピーカーには全く期待していなかったので、驚きの性能向上です。スピーカーに加えてサウンドドライバも性能向上しているようです。

その指標の一つとなるのが、レイテンシー(Latency)です。レイテンシーとは「音の遅延」の程度を示す指標なのですが、バッファサイズを128サンプル(少ないほどCPU負荷が高い)としたときの出力側のレイテンシーは5.6ms(ミリ秒)です。これ、僕が持ってるオーディオインターフェース専用機のApogee Duetとほぼ変わらない数値ですよ!

このことは、中田ヤスタカさんも呟いていましたね。


例えば、ソフトウェアシンセイザーを慣らすためにキーボードを押すと、実際に音がなるまでのダイレクト感がより高くなるということで、外部オーディオインターフェースに頼らなくても、録音する工程以外はMacBook Pro一台で作業できてしまうということです。DTMerが外出先で簡単に編集作業したいシチュエーションがあると思うのですが、そういう人は絶対に買い換えた方が良いです。

ちなみに、USB2.0専用のApogee DuetもUSB-C↔︎USB2.0変換コネクタを噛ませばMacBook Pro 2018で正常動作することを確認しました。本当はUniversal Audio Arrowに買い換えたいんですが、マシンスペックが動作要件に満たないので躊躇してます。あと、Apogee Duetに関しては純正のUSB-C互換ケーブルも入手可能なので、変換コネクタによる音質ロスが怖い方はそちらをどうぞ。

純正オーディオ周りは確かに飛躍的に進化しているのですが、オーディオコントローラーを司るApple T2チップに不具合があるのか、長時間楽曲や動画を再生していると、突然クラック音が発生して、オーディオ再生が崩壊します。僕自身開封初日からこのインシデントに遭遇してますし、他にも事例があるようなので、早急に修正対応して欲しい部分です。ここはやっぱ初物の怖さですね。

バッテリーについては、満充電時に5233mAh(実測値)と大幅に増えたわけではないけれど省電力化と処理能力向上がトレードオフして、駆動時間はそれほど変わらないように思います。バッテリー周りではUSB-Cポートが左右2基付いているので、コンセントの位置によって左右どちらにも接続できるのが地味に便利です。あと、モバイルバッテリー充電にも対応しているので、mophie社製の19,500mAh USB-C XXLを購入しようか一時検討しましたが、純正より軽い充電アダプタの方が有用ということで、C-rock Type-C 60W対応チャージャーを購入しました。

常に持ち歩くということで、本体は保護ケースに入れています。以前はTech21のクリアケースに収納していましたが、1万円超の割には高級感がなく、4千円程度で購入できるAndmesh社製のメッシュケースを購入。これが意外にもカッコ良いし、精密なフィット感があって購入して正解。

2016年から搭載されるバタフライキーボードは2018年モデルで埃の侵入を防止するためにアップデート(シリコンの膜が封入)されています。キーボードのパチパチ音がかなり低減されるので、移動中のバスの中で作業することの多い僕にはありがたいです。

ただ、使い始めにキーボードの入力になぜか引っかかり(レインボーマーク=虹色のクルクルが出現してからの変換)があって、これが非常に気になりましたが、どうやらキーリピートの設定変更で改善したように思います。コマンドによってシステム設定よりも速い設定値指定も可能です。思えば、キーボード入力のもっさり感は旧機種でも実感していたのですが、そもそもこちらの設定を変えていれば良かったのかもしれません。今はとても快適です。
とっても気に入ったMacBook Pro 2018なんですが、唯一疑問なのはTouch Barの存在です。ほとんど使う用途がないんですよね。ビジュアル的にお洒落ということもあるんですが、必然性はないかな。キーボードの入力予測が出てくるのも見ないから無駄だから速攻でOFF。これ将来シレッと消えてしまうのでしょうか?

Touch Barの隣のTouch IDもロック解除やApple Pay決済のためだけに使うのは勿体無いから、適用範囲を広げてもらう必要がありますし、そもそもFace IDという素晴らしい技術があるのだから、そっちで足りるのではないかしらとも思うわけであります。再起動後のログインとかわざわざパスコードの入力とかうざったいんですよねぇ。

不満な点がないわけではないのですが、総合的に見ると、2018年のMac Book ProはDTMerにとって最適な機材だと思いました。買って良かった!今まで使っていた2014年製MacBook Proはヤフオク!にて7万円で無事落札され、資産価値が高いことも改めて実感しました。

AppleCare for MacBook proで3年間の保証付きで総額25万円を超えたマシン更改。これだけ資金を投入したのは大学一年で初めてSONY VAIOを買った時以来かも。

ここから数年間はコイツと共に闘っていきたいと思います。

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