K.Iwahashiが語るラグジュアリー論

ザ・シチズン クロノマスター AB9000-61E

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ザ・シチズン クロノマスター AB9000-61E
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'79年生まれ。1浪2留の追加モラトリアムを経て'05年に早稲田大学商学部卒業。 現在は金融セクターのIT部門にて(マジメに)勤務。 時計や車などのラグジュアリー、服飾、DTM、それらにまつわる書籍の記事が得意です。

HODINKEEよりTHE CITIZEN CHRONOMASTER AB9000-61Eのレビューが掲載されました。

米国のメディアでザ・シチズンの、それもクォーツ時計が取り上げられるなんて、滅多にないことだろうと思いますが、このクロノマスター、実は2012年に僕も電池式のCTQ57-1204をかつて所有していたので、その素晴らしさは肌身を以って知っているつもりです。

年差レベルの高精度クォーツ式時計をHAQ(High Accuracy Quartz)といい、ブライトリング、ブローバ、日本のセイコーと今回のシチズンと取り扱い可能なブランドはごくごく限られています。

その中でもシチズンのCal.A660は年差±5秒以内と群を抜いた高精度を叩き出します。これは、グランドセイコーの9Fクォーツの特別仕様ムーブメントに匹敵する精度で、かつGSにはない永久カレンダーまで搭載しています。時刻合わせは短針のみを1時間単位で操作することが可能で、サマータイム制が導入されている米国はもちろん、近い将来の日本でも役立ちそうですね。

精度の追求だけでいうと、電波式時計やGPS時計が存在しますが、水晶振動のスタンドアローンでこの精度を出すのは相当な技術力が必要なのです。Chronomaster-AB9000-61E
精度だけでなく、仕上げもキッチリ施されているのはザ・シチズンならでは。ポリッシュとサテンをコントラストにシャープさを強調した長針と短針。細すぎないエレガントな秒針はバースト状の黒いダイアルとマッチしていて、持ち主に恥をかかせることのない忠実な犬のようです。特に、細いベゼルにはとても好感が持てます。

また、この時計の外装には同社のコーティング技術「デュラテクト」が施されていません。僕は研磨仕上げができないコーティングがあまり好きではないので、このスタンスは歓迎です。

Jack Forster氏はジュラ紀に片道切符で持っていく時計として、この電池式時計ではなく、ソーラー発電の可能なEco-Driveを選択するだろうと夢想しますが、防水パッキンの交換と電池交換のタイミングを考えると、現実的にはメンテナンスから逃れられる時計はありません。実際のところ、A660の電池寿命は5年もの長きに渡る稼働が可能で、電池交換の煩わしさを感じることは少ないと思います。

そんなクロノマスターの実勢価格は20万円を切ります。この価格で正確無比なエレガレントな時計が買えるなんて素晴らしい時代に生きているものです。

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'79年生まれ。1浪2留の追加モラトリアムを経て'05年に早稲田大学商学部卒業。 現在は金融セクターのIT部門にて(マジメに)勤務。 時計や車などのラグジュアリー、服飾、DTM、それらにまつわる書籍の記事が得意です。
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