オメガ デ・ビル トレゾール 125周年記念モデル
2019年はオメガのスピードマスターが月面に到達して50周年という偉業にやや霞がちですが、創業から125周年という大きな節目を迎えました。アニバーサリーが新作の大きなモチベーションとなっている(皮肉)ここ最近のオメガから125周年記念モデルの De Ville Trésor (デ・ビル トレゾール)が登場しました。
外観
デ・ビル トレゾール 125周年記念モデルはイエローゴールドケースにバーガンティレッドという大胆でリッチな配色で登場しました。このバーガンティレッドはオメガの化粧箱と同じ色なので、これには成る程と膝を打ちました。
40mm径のケースはやや大きい印象がありますが、この配色で30mm台だとレディースウォッチに寄りすぎるきらいがあります。だから敢えて40mmまで拡大したのでしょう。
ケースバックには、モノクロ映画のタイトルに出てきそうなOMEGA 125YEARSのロゴがエナメルで描かれます。その外周をDamaskeening(ダマスキーニング)という、ムーブメントの地板をエングレービングする加工を模してレーザーエッチングしています。ダマスキーニングはアメリカのポケットウォッチ(懐中時計)のムーブメントによく見られた加工技術で、デ・ビル トレゾール 125周年記念モデルは、かつて操業して間もない同社がポケットウォッチ用に製造したCal.19″(リーニュ)のダマスキーニングパターンを本作のモチーフに流用しています。
ムーブメント
こだわりのケースバックの内部にはMETAS認定を初めて取得した手巻きムーブメントCal.8929を搭載しました。振動数は28,800振動/時のハイビート、ツインバレル(二重香箱)によって得られるパワーリザーブは72時間という超優秀なムーブメントなのです。
感想
本作と同時に、Cal.19″を再現したポケットウォッチも「19個限定」で復刻させるということですが、最近は外装だけでなく、ムーブメントも当時の仕様で復刻させるという懐古主義に傾倒しているオメガにやや不安をも抱きます。
ひとつは再現性や細部にこだわる余り、歩留まりが悪いということ。現に僕がオーダーしているシーマスター 1948 スモールセコンドは60周年にあたる2018年に遂にお目見えすることなく、2019年のバーゼル直前の現在ですら入荷の目処が立っていません。
ただ、オメガはシーマスター プロフェッショナル300m ダイバーも好調な売れ行きらしいので、こういう遊びも本業がしっかりしているゆえなのかもしれません。
デ・ビル トレゾール 125周年記念モデルは2019年2月にデリバリー予定です(ホントかよ)。
基本情報 | |
メーカー | OMEGA(オメガ ) |
モデル/型番 | De Ville Trésor 125th Anniversary Edition/435.53.40.21.11.001 |
縦×横×厚さ | 直径40mm×厚さ10.4mm |
ケース素材 | イエローゴールド |
防水性能 | 30m |
ブレスレット | アリゲーターストラップ(バーガンティー) |
価格/発売時期 | CHF16,500(180万円)/2019年2月 |
ムーブメント情報 | |
キャリバーNo. | Cal.8929 |
巻上方式 | 手巻 |
振動数 | 28,800 |
調速機構 | フリースプラング(18Kセドナゴールドによるテンプ受けブリッジ) |
パワーリザーブ | 72時間 |
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