K.Iwahashiが語るラグジュアリー論







腕時計愛好家がApple Watch Series4(44mmアルミニウム)を手に入れた感想とレビューをどうぞ!

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'79年生まれ。1浪2留の追加モラトリアムを経て'05年に早稲田大学商学部卒業。 現在は金融セクターのIT部門にて(マジメに)勤務。 時計や車などのラグジュアリー、服飾、DTM、それらにまつわる書籍の記事が得意です。

購入の経緯

2018年9月最終週の土曜日、MacBook Pro(2018年モデル)のキーボードの不調(「R」キーが連続入力される)の修理のためにアップルストア名古屋栄を訪れました。ジーニアスバーで再現できなかったことと、最新モデルで工場預かりもできないということで、様子見することにしました。

片道1時間もバスに揺られて、貴重な休日を使ってきたというのに何も収穫がないのもなぁ、と思いつつApple Watchのコーナーで何気なくスタッフさんに声をかけると、Apple Watch Series 4のアルミニウムモデル(スペースグレイ)なら40/44mmの在庫があるということで40mm(GPSモデル)を選んで列に並んでいると、途中で在庫が払底してしまったのこと。

でも、大きい画面も試してみたいと考え直して44mmをあらためて注文すると、それはセルラー/GPSモデルということで、ここでも少し悩みました。何せ、僕は主回線に楽天モバイルを契約しているので、さしあたりセルラー機能が使えないのです。

とはいえ、リセール時のことや、使いたければ大手キャリアにMNPすればいいやと考えて購入。完全に衝動買いでございます。

シリーズ2から4への買い換え組です

実は僕自身、2017年4月にApple Watch Series2の38mmイエローゴールドアルミケースモデルを購入して、ジムやランニングでバリバリ使っているので、初めてのApple Watchではありません。

Apple Watch Series3が登場した折にも、妻用にアルミニウムのGPSモデルを購入しましたが、自分自身は買い換えるまでには至りませんでした。

この1年半あまりで、アップルウォッチは完全にワークアウト用のツールであって、日常や仕事で身につける時計ではありませんでした。

文字盤デザインの脱ミニマリズムが日常使いを可能に

でも、今回のシリーズ4だけは今までとは違うなと考えています。大型化したケースに30%面積の増えた液晶画面の表現力はいままでのミニマル過ぎる文字盤デザインとは打って変わって目を惹くものに進化したように思えました。

そして、セラミックとサファイアクリスタルの美しい裏蓋と0.7mm薄くなったケースはintegrity(完全性)を高めたものに。

僕はシリーズ3で登場したセルラーモデル専用の文字盤「エクスプローラー」というスモールセコンドのデザインがとても好きなのですが、この文字盤がシリーズ4になってGPSモデルにもコモン化されたことに好感を持ちました。、ようやく選択できるようになり、万感の想いに浸っております。

でも、文字盤は何と言っても、「infograph(インフォグラフ)」が秀逸で華やか。この文字盤ならば、ジムやワークアウトを飛び出してプライベートや仕事で付けても通用するなと思いました。僕はオリジナルのインフォグラフをエディットして、外周左上に「Shazam」という、曲名を検索するアプリを、内周3時位置にバッテリー残量、9時位置にはワークアウトアプリを配置してしばらく運用してみようと思います。

このインフォグラフの文字盤のデザイン、個人的にはRessense(レッセンス)のType3-3の影響を色濃く受けている気がしてなりません。iPodの元エンジニアを務めたTony Fadell氏も開発に深く関わっている同社ですから、なにかリードがあったのかもしれません。type3-3

バッテリーは相変わらず18時間という駆動時間ですが、一般的な自動巻ムーブメントの40〜48時間までパワーリザーブが伸びるといいと思います。この駆動時間の短さのおかげで、今のところスイスの機械式時計メーカーは胡座をかいていられるのだと思います。

肝心のワークアウトでは心拍計が刷新されていますが、数値面で大きな変化はありませんでした。新たに心電図が撮れるようになったのですが、この機能はまだ公開されていなくて、日本国内で使える日は来るのでしょうか?

振り返ると、僕はこれまでのアップルウォッチの文字盤デザインが酷く気に入らないことが、よくわかりました。しかし、文字盤の審美性が解決できれば、これほど日常生活を送る上で生産性を高めてくれる存在はないと思います。

デジタルクラウンの巻き上げ感触は真に迫る

操作感はDigital Crownの触感がとてもリアルになりました。天真から歯車が噛み合うようなチリチリした感触がとてもよく表現されています。巻き上げ方向から逆方向に抵抗するような戻りの感触があると、よりリアルになると思います。セルラーモデルはシリーズ3だとリューズが赤く塗りつぶされていたのですが、今作はリング状に細くペイントされているのでホッとしました。

交換用バンドの金具カラーの配慮の無さが惜しい

44mmのケースサイズは手首の細い僕には大き過ぎるかなと思いましたが、杞憂でした。手首の収まりの良さは抜群で、Sサイズのスポーツバンドの穴はちょうど真ん中で留める形になりました。

唯一気に入らないのは、交換用として販売されているバンドはほとんどが「シルバー」モデルに適合するように作られていることで、それはスポーツバンドも例外ではありません。ストラップを留めるためのピンは黒く塗装されているのですが、交換用はシルバーなんです。これだと、ケース色との配色にチグハグ感が出て僕は嫌なのです。この辺り、金具ピースは取り外し可能なようにして欲しいところです。

ほとんどのシーンで付属のブラックスポーツバンドを使用することになると思いますが、ブラックにコーティングされたステンレスのミラネーゼループベルトだけは納期1ヶ月以上先ではありますが、発注をかけました。こちらは組み合わせが楽しみ。

IonXガラスの傷対策

ところで、アルミニウムのケースの前面ガラスはIonXガラスというガラスでできており、ステンレスモデルに採用されるサファイヤクリスタルではありません。したがって僕は、カー用品のガラス繊維系コーティング剤の「ブリス」を吹き付けてガラス表面にコーティング膜を作って傷が付きにくくなるように工夫をしています。

傷が付きにくくなるのは、皮膜形成面が滑りやすくなって摩擦が軽減されるからに他なりません。

未塗装の妻のシリーズ3と購入時にブリスで塗膜を形成したシリーズ2では傷の付き方が全く異なります。深い傷や割れが起こってしまったら、アップルケア+を適用して、都度(2年間で2回まで利用可)別料金で画面修復を依頼することにしています(幸い、一度も修理を依頼することはありませんでしたが)。

時計愛好家にとってのアップルウォッチ シルーズ4とは?

普段プライベートや仕事ではロレックス デイトジャスト41を腕に着けることが多いのですが、日常生活のほとんどをApple Watchで過ごす試みを始めたいと考えています。ラグジュアリーウォッチは本当に特別な時に身に着けるというスタイルで良いなと思うのです。日頃はマツダCX-8に乗って、たまにマニュアルのポルシェに乗るような感覚です。

MacBook Proをスリープ解除する際、アップルウォッチを身に付けていれば、認証を行う必要がありません。また、スポーツバンドはパームレストに当たっても、MacBook Pro本体を傷つける心配がないのもいいですね。こういう利便性が日常生活で手放せなくなる仕掛けなんですね。

腕時計愛好家として、アップルウォッチを常時身に着けるのは邪道だと思われるかもしれませんが、腕時計に没頭すればするほど、各社のイベントに顔を出すようになります。その時に他社の機械式時計を身に着けるのは何となく決まりが悪いものです。そんな時にアップルウォッチを腕に巻けば、非常にニュートラルな面持ちでその場に身を落ち着かせることができます。それくらい、機械式時計業界はアップルウォッチを自分たちと同じ世界に存在しているとみなしていないのです。

意外性

そういえば、今回は大きな包装の中に、スポーツバンドと時計本体のケースがそれぞれ収められていました。

僕が一番嬉しかったのは、マイクロファイバー製のケース保護カバー。これがあれば、持ち運びの安全性が格段に向上します。これ別売りしてくれないかなぁ。

スイスにとって、ここからが悪夢の始まり?

先日、Tech系ライターJohn Gruber氏(サブマリーナ14060M愛用者)の運営するサイトDaring Fireballアップルウォッチ シリーズ4に関する秀逸な論評を読みました。その中で、アップルが目指すアップルウォッチの戦略が端的に表現されていたので紹介します。

They’re winning, but they don’t just want to win the race. They want to win the race while driving the best-looking car on the track. (アップルは市場での競争に勝ちつつある。しかし、彼らは勝つだけでは飽き足らず、例えると、カーレースのトラック内で一番カッコいい車で勝つことを目指しているのだ。)

アップルウォッチが時計業界に与えるインパクトはここから本番でしょうね。

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