リシュモングループと阿里巴巴(アリババ)が決済分野で提携!
カルティエ、ランゲ&ゾーネ、IWC、パネライ等を擁するリシュモングループが中国市場へのeコマース進出にあたり、阿里巴巴(アリババ)グループとの提携を発表しました。
2018年初めにラグジュアリーをネット販売するNet-A-Porterを運営するYoox Net-A-Porterグループを買収してからの動きが速いですね。中国市場ではNet-A-Porter向けにインフラ、決済手段などを提供する提携内容となりそうです。おそらく、そこには政治インフラをも提供するのでしょうね。同時にアリババのTMall(天猫)にもラグジュアリー商品を展開するということで、しばらくは仲良く共存していくつもりのようですね。
我々が想像する中国人は金無垢のロレックスや龍の柄の入った宝飾時計を買い漁るイメージがあるかもしれませんが、ジャガールクルトのクラシックな革ベルトの時計や、ランゲ&ゾーネのようなオーセンティックな時計が好まれるのです。日本では不人気なジャガールクルト(積家)も中国では捉え方が全く違います。
そして、想像を絶するレベルでキャッシュレス化が進んでいる中国では、『ラグジュアリーをインターネットで販売する』という非常識が、常識となるかもしれません。そういう意味で壮大な社会実験と言えそうなリシュモングループの戦略が吉と出るか凶と出るか。僕は前者となるポジティブな見方をしています。
面白くなってきました。しかし、もっとも焦るべきは傍観者の日本ですね。
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