MacBook Air
東洋経済社から出版された“会計HACKS!”という本があり、その中で役に立ったのが「パソコンは一年ごとに買い替える」というハックだ。
つまり、発売後1年以内のパソコンは購入価格の7割程度で売却することができるので、見方を変えれば毎年数万円の追加費用で最新のパソコンが手に入るという考え方だ。もちろんLet’s Noteなどの誰もが欲しがる機種を選ぶ必要があるので私の所有するMacBook Proが人気機種にあたるかは疑問だが、購入から1年半が経過したのでハックに従い買い替えることにした。
1年以上経過したので7割で売却できるかは自信が無いがソフマップの上限買取額を見ると4割程度だそうなので、その辺りをスタート値にYahoo!Auctionに出品した。
普通は売却が成功してから新しい機種を購入するのだが、私の場合は先に購入してから売却する。その理由として3点挙げる。
①早期に回収したいというインセンティブが働く(売る努力と工夫)
②Macは2週間以内であれば返品(有償)が可能なので、ロスは浅い。
③現行機との性能比較ができる
前置きが長くなってしまったが、本題に移ろう。
今回、私が選んだのはMacBook Air (MC906J/A)だ。現在所有しているMacBook ProよりCore 2 Duoのクロックレートは落ちるし(2.26→1.6Ghz)、FireWire800、SDスロット、SuperDrive(DVD/CD)もない。
では、何故買い替えたかというと、圧倒的に持ち運びやすいからである。やはりlaptopは鞄に入れても嵩張らずに持ち歩けてこそだ。そういう意味ではMacBook Proは落第。この先数年、laptop必携のライフスタイルに変化することが予想される私には重要だ。今回の買い替えはdowngradeではなくdownsizeが目的だ。
買替前の環境はTimeMachineという機能を使って外付HDDに保存したバックアップを復元するだけなので、移行の煩わしさは皆無。Appの再installも一切必要ない。
新鮮なのはRemote Discという機能。近くにあるMac/WinのDVD/CDドライブをWiFi経由で共有することが可能だ。MBAは伝統的に光学ドライブがないので、私の妻のPowerBook G4のドライブを共有することで、全く支障なく運用可能。HandbrakeでいつものようにDVDソフトをiPhone向け動画に変換する作業もちゃんとこなせる(ただし、初動のscanに時間がかかる)。いちいちホスト側に許可を求めるのはちょっとdull。
E-P2で撮影した画像をMBAのCapture One5で編集するには、いまのところE-P2本体とをUSBでデータ転送するしかないが、WiFi内蔵SDHCであるEye-Fi Pro X2であればRAWデータをAd-hocでMBAにwireless転送できそうだ。E-P2との相性(安定性とバッテリ消費)が不安だが、これは導入次第別途レポートしたい。私は1shotでRAWとJPEGをそれぞれ生成するようにE-P2を設定しているのだが、JPEGはPocket WiFi経由でFlickrへ、RAWはMacへと自動転送が可能だそう。凄い。
最近は登場回数が減ってはいるものの、VMware Fusionがサクサク動作するようでないと困るので、4GBメモリは前提。メモリは基盤に直付けされているので後から追加は不可能なのでBTOする必要があるのだが、アップルストア銀座になら4GBにBTO済の在庫はあるだろうと勝手に読んで行ってきた。案の定あったのだが、同時にCore 2 Duoも0.2Ghzクロックアップされていたので、やや割高になってしまった。それでも、販売スタッフの裁量で5%値引いてくれたので、最終的に購入を決めた。
今のところ同じSSDのMacBook Proと体感的な違いは感じられない。比較的負荷が高いと思われるHandbrakeの変換作業もほぼ同じペースでこなせる(あくまで体感)。したがって、switchは成功と言えそうだ。
最後に冒頭の話にrollback。Macは1年ごとに買い替えるべし。
今回、AppleStore銀座を訪れた際、妻のiPhone 3GSの電池疲労が進んだことと、時刻表示の不具合(常に+4分)の件でGenius Barに相談。結局新しく機種交換してくれたのだが、そのときわざわざiOS4.1→4.2にFirmwareをupdateしてからの引き渡しであった。
妻が帰宅後、復元しようとしても、できなかった。なぜなら妻の5年前に購入したPowerBook G4のOSは10.4.11であり、iTunes10&iOS4.2.1はMacOSが10.5〜でないと動作しないからである。妻の新iPhoneの4.2はPowerBookのiTumes9.x.xと不適合であったということだ。
結局、再度iOS4.1版のiPhoneと交換のため2日連続で銀座に行くことになってしまった。今回はこれで済んだ話だが恐らく、将来同じような事態に遭遇したときには、復元できなくなってしまうので新たにMacを購入しなければならない。
この体験から考えても「会計Hacks!」という本は正鵠を得た提言をしているので、読むことを薦めたい。
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