【SIHH2019】ボーム&メルシェ クリフトン ボーマティック COSCクロノメーターにブルー文字盤と39mm径レッドゴールドモデルが追加されました!
ボーム&メルシェはジュネーブサロン(SIHH2019)でクリフトン ボーマティック COSCクロノメーターにブルー文字盤と39mm径レッドゴールドモデルを発表しました。2018年のデビューから1年、早くも追加モデルの登場です。
クリフトン ボーマティック COSCクロノメーターに関しては、2018年6月に僕自身が購入し、その実用性の高さを確認しています。一言で素晴らしい時計だと思います。
[topic color=”green” title=”関連記事”][/topic]ステンレスブレスとアリゲーターストラップを手に入れてしまえば、全てのシーンをカバーできてしまうという点で、若い方へ特にオススメしたいモデルでもあります。
新作は2モデルともC.O.S.Cクロノメーターモデルですので、精度は-4秒〜+6秒で調整されています。新作のムーブメントのリファレンスはBM12系からBM13系と若干のアップデートを匂わせますが、基本性能はほぼ変更はないようです。これは、どうやらヒゲゼンマイの製造法が、シリコンを2枚貼り合わせて強度、弾力の均一化を図ったものから簡素化されたことが原因のようです。
いや、経費削減ではないんですよね。ヒゲゼンマイを2枚張り合わせたツインスピアー、あれの歩留まりがかなり悪いらしいです。まったく作れないそうで。
— HIROTA, Masayuki (@HIROTA_Masayuki) 2019年1月21日
「簡素化」と言いましたが、正確にはこのBM13にはシリコン製ヒゲゼンマイが採用されなくなりました。脱進機にはBM12と同じくシリコンが採用されています。ヒゲゼンマイ の耐磁性を担保するためにクローム製のリングがムーブメントを囲んでいます。
この仕様変更の背景には大人の事情があって、シリコンヒゲゼンマイの特許を持つCSEM(加盟するスウォッチ、パテック・フィリップ、ロレックス 等が共同開発)が特許侵害の訴訟を仄めかしたからだと言われています。
ファンキーなブルーダイアル
新たに登場したブルーのダイアル(文字盤)は外周から中心部にかけて濃淡の変化するグラデーションブルーが採用されています。70年代のオメガや、近年ではH.モーザー「フュメダイアル」やグラスヒュッテ・オリジナルのテイストに近いですね。
基本情報 | |
メーカー | BAUME&MERCIE(ボーム&メルシェ) |
モデル | Clifton Baumatic C.O.S.C CHRONOMETER |
直径×厚さ | 40mm ×10.3mm |
ケース素材 | ステンレス |
防水性能 | 50m |
ムーブメント | BM13-1975A |
パワーリザーブ | 120時間(5日間) |
価格 | 35万円(税別) |
39mmにサイズダウンされたレッドゴールドケース
40mmのケースがやや大きいと思わせた初代の印象をやや修正するために39mmのレッドゴールドケースが新たに登場しました。しかも、18Kのゴールドケースモデルでありながら、信じられないほど安価な価格設定です。これならステンレスケースの39mmモデル登場を待つまでもないでしょう。初めてのゴールドウォッチを求めている方にもぴったりだと思います。
安価なゴールドウォッチにありがちなスチールケースバックではなく、裏蓋も18Kのゴールドで作られていて、ムーブメントのBM13-1975Aのローター部分までゴールド製なのは、さすが。
基本情報 | |
直径×厚さ | 39mm ×10.74mm |
ケース素材 | 18Kレッドゴールド |
防水性能 | 50m |
ムーブメント | BM13-1975A |
パワーリザーブ | 120時間(5日間) |
価格 | 79万5,000円(税別) |
感想
個人的にはブルー文字盤よりも39mmゴールドケースの登場が衝撃的で、入手するならこのレッドゴールドケースのボーマティックで間違いなしという感想です。
ボーマティックの存在は加熱しすぎた腕時計市場に冷却材を投じるようなもので、今後数年間で僕たちは再びより適正な価格で腕時計を入手できるようになるのではないかと期待しています。
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