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【SIHH2019】カルティエ サントス デュモン 長寿命クォーツは買い!!

このブログでは機械式時計ばかり紹介していますが、実はクォーツ式時計も分け隔てなく好きだったりします。
かつてグランドセイコーの9Fクォーツ(SBGX009)やザ・シチズンのクロノマスターを所有してましたし、クォーツ式時計の気楽さやメンテナンスコストの安さ、ケースを薄くできるためドレスウォッチに最適であることの利点を非常に高く評価しています。

残念だったのは、クォーツ式の腕時計に関しては精度や性能に日本製が優れている一方で、酷かったのはスイス勢です。特にカルティエのトラベルウォッチは簡単に電池の液漏れを起こし、コンプリートサービスで3万円請求は序の口で、明らかに安物クォーツの類を高級時計に採用しているので絶対に手を出すまいと決めていました。

そんなクォーツムーブメントにテコ入れしたCartier(カルティエ)がジュネーブサロン(SIHH2019)で発表したのがサントス デュモンです。男性用の腕時計シリーズであるサントスにクォーツが採用されたのはこれが初めてです。

ようやく進化したクォーツムーブメント

クォーツムーブメントの改良点は電池の寿命が従来の3年から6年に延びたことです。これは意外にも大きな進化で、3年のサービスインターバルは機械式ムーブメントとそれほど差がないのですが、6年間メンテナンスフリーであれば機械式よりクォーツを選択するインセンティブが高まるわけです。グランドセイコーの9Fクォーツも電池寿命は3年ですから、精度が年差であるか不明ですが、アドバンテージになるのは間違いなさそうです。

あと、カルティエはメンテナンスサービスをかなり割り切っていて、費用と工数のかかる修理は行わずムーブメントごと交換してしまいます。したがって、長期メンテナンスにもそれほどコストがかからないのではないかと推測されます。

31.4mmのLMケース

31.4mmのスクウェアウォッチであるサントスデュモンLMサイズはラグを含めた縦は43.5mm、厚みは7mmとドレスウォッチとして適度なサイズ感です。文字盤はシルバーにローマインデックスのややスポーティな文字盤です。秒針もデイト表示もないシンプルなデザインですね。

cartier-santos-dumont-WGSA0021

image by HODINKEE

ストラップはアリゲーターのみで、カルティエが最近採用したストラップ交換システムQuickSwitchには非対応で、従来型のバネ棒式のストラップとなります(ただし、クイックパレットにより取り外しに工具不要)。尾錠部分は癖のあるデプロワイヤントではなく、伝統的なピンバックルとなっています。

K18ピンクゴールド(K18PG)モデルは128万円。僕ならこのこのサイズの金無垢をチョイスします。

  • ステンレススチール WSSA0022     ¥417,500(税別)
  • K18PG × スチール W2SA0011      ¥660,000(税別)
  • K18PG                 WGSA0021   ¥1,280,000(税別)

27.5mmのSMケース

27.5mmのSMケースはラグを含めた縦は38.5mm、厚みは7mmと男性サイズとしてはやや小さく感じるかもしれません。女性とのペアウォッチとして想定されているのかもしれません。

cartier-santos-dumont-WSSA0023

image by HODINKEE

スチールケースのサントス デュモンは39万円(税別)とアクセスしやすい価格ですが、僕ならK18PGコンビのモデルを選ぶと思います。

  • ステンレススチール WSSA0023     ¥390,000(税別)
  • K18PG × スチール W2SA0012     ¥605,000(税別)
  • K18PG                 WGSA0022  ¥1,080,000(税別)

感想

ややスポーティなテイストを加味した男性用ドレスウォッチとして類稀な存在であるサントス デュモン。腕時計としてのデザインの完成度が高いだけにファンも多いのでは?

一方で、この時計を選ぶファッションの感度の高い人は、機械式ムーブメントの煩わしさを敬遠するでしょうから、近代化したクォーツムーブメントを搭載したこの時計はそうした顧客層のニーズにマッチすると思います。

僕もサントス デュモンは買いだと思います。最近のカルティエはさらに良くなってきましたね。

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