【SIHH2019】A.ランゲ&ゾーネ 『ランゲ1』25周年モデル
Walter Lange(ウォルター・ランゲ 〜2017)とGünther Blümlein(ギュンター・ブルームライン)が再興されたA. Lange & Söhne(ランゲ&ゾーネ)から数モデルを初出してから25年経ちました。
この時発表されたモデル群は今なお、ランゲ&ゾーネのアイコニックピースであるのですが、ランゲ&ゾーネはクラシックな時計としては珍しく、遠目で見てもランゲであることが一目で判ります。そういう意味では、パテック・フィリップのカラトラバシリーズとよく似ていると思います。
そして25周年を迎えた2019年、最も知られたモデル『ランゲ1』がシルバーダイアル、ブルースチールの針、ブルーの植字で限定250本リリースされました。
ホワイトゴールド製のケース裏はハンターケースになっており、裏蓋の開閉が可能です。裏蓋には工房がハンドエングレービングされていて、左右には再興の功労者であるウォルター・ランゲとギュンター・ブルームラインが刻まれ、25周年を示す”25 JAHRE LANGE 1.”がトップに掲げられています。
しかし、ハンターケースで10.7mmの厚みに抑えられたことに脱帽します。ヒンジの構造も美しく仕上げられていると思いますし、耐久性も高そう。
この特別なランゲ1に既視感を感じらえっるかもしれませんが、近いモデルとして2001年〜2005年のref. 101.027xが挙げられます。このモデルのプリント植字がブラックであること以外は25周年モデルと極めて近いフェイスを持っていると言えます。
しかし、ref. 101.027xの裏蓋はハンターケース仕様ではない上、搭載するムーブメントCal. L901.0はスワンネック型緩急針で、現在のようなフリースプラングムーブメントよりはずっと古典的な設計であったのです。
25周年モデルに搭載されるCal.121.1は今回初搭載のムーブメントです。ハンドエングレービングされたテンプブリッジには「25」のアラビア数字がブルーで染め抜かれています。
ランゲ1はSIHH2019の開催直前にプレスリリースされました。今の所、プライスタグは545万円ということですが、SIHH2019開催中に変動するかもしれません。
基本情報 | |
メーカー | A.Lange & Söhne(A.ランゲ&ゾーネ) |
モデル/型番 | Lange 1/191.066 |
サイズ | 直径28.5mm×厚み10.7mm |
ケース素材 | 18KWG |
防水性能 | 日常生活防水 |
ブレスレット | アリゲーターストラップ(手縫いステッチ) |
価格/生産数 | €43,700(5,446,571円)/250本 |
ムーブメント情報 | |
キャリバーNo. | Lange 121.1 |
巻上方式 | 手巻 |
振動数 | 21,600 |
石数 | 43 |
調速機構 | スワンネック付フリースプラング方式 |
パワーリザーブ | 72時間 |
この記事へのコメントはありません。