K.Iwahashiが語るラグジュアリー論







【SIHH2019】自社製ムーブメントを搭載したIWC パイロットウォッチ 『スピットファイア』『トップガン』

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'79年生まれ。1浪2留の流浪期を経て'05年に早稲田大学商学部卒業。 現在は金融業界で会社員として勤務。英文翻訳が得意。 ラグジュアリー全般に関する考察と海外発の腕時計情報をいち早くお届けします。

IWCがSIHH2019(ジュネーブサロン)で発表したパイロットウォッチシリーズは、スピットファイアとトップガンの2種3モデルです。スピットファイアはMark XVIII(マーク18)の弟分に当たるのですが、今回自社製ムーブメントの採用によってマーク18を大きく出し抜いたように思います。

同様にビッグパイロットウォッチの系譜であるトップガンもセラミックケースに自社製ムーブメント搭載と、これまでのエボーシュムーブメントの採用から脱却し、独自の価値向上を目指したアップデートとなりました。

早速、見ていきたいと思います。

スピットファイア ステンレススチール

最もオーソドックスなステンレススチールモデルは直径39mmのスピットファイアです。スピットファイアは第二次世界大戦中に英国で最も活躍した単席の戦闘機の名に由来します。

36mm径のMark XI(マーク11)より大きく40mm径のMark XVIII(マーク18)は小さいケースは現代人の腕に最適なサイズ感だと思います。

後述するブロンズよりもやや厚いものの、10mm台の厚みは防磁のために軟鉄製のインナーケースを挿入していることを考慮すると、随分と抑えられた評価していいでしょう。

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“SPIT FIRE Steel” image by MONOCHROME WATCHES

ステンレススチールモデルにはオリーブグリーンのNATOストラップが装着され、ミリタリー感を強く感じますね。文字盤はんブラックで、3時位置のデイトは小さくて好感が持てます。6、9、12時位置の夜光塗料の焼けたビンテージ感が素敵ですね。

スピットファイア ブロンズ

ステンレススチールによりビンテージ感を追加したのが、ブロンズケースモデルです。ブロンズの燻んだ変色ぶりが渋いですね。文字盤は濃いグリーンで、ブロンズ色との相性も抜群。裏蓋はチタン製なので、汗による腐食の心配もなさそうです。

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“SPIT FIRE Bronze” image by MONOCHROME WATCHES

組み合わされるのは茶色のカーフストラップですが、このモデルこそ、NATOストラップを採用してほしかったです。もちろんピンバックルもキーパーも金属部分は全てブロンズで用意されていたら、間違いなく買いでした。

トップガン セラミック

1969年に南カリフォルニアに創設された海軍エリートパイロット養成校が“トップガン”。1986年にはトム・クルーズが主演し大ヒットした映画にも冠された栄誉ある称号です。

IWCは2007年からこの名を冠したパイロットウォッチをリリースしてきました。

新しいトップガンは41mm径のマットなブラックセラミックケースにブラックのNATOストラップを組み合わせ、そのムーブメントにはスピットファイアと同じ自社製ムーブメントを搭載し、72時間の長時間パワーリザーブを手に入れました。

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“TOP GUN” image by MONOCHROME WATCHES

41mmのサイズ感はやや大きいことは間違い無いのですが、ブラックケースの視覚的な圧縮効果により、実際よりもコンパクトに見えることは間違い無いでしょう。

自社製ムーブメント

32110 image by IWC

IWCの新作パイロットウォッチシリーズは従来のセリタ製ムーブメントから自社製のIWC32110に移行しました。何と言っても、パワーリザーブが72時間になったのは、嬉しいところ。また、エスケープメント(脱進機)にシリコン素材を採用するなど、いまや防水性能よりも需要の高い耐磁性も備えています。
フリースプラングではなく、緩急針方式であることは多少のガッカリ感があるのですが、自社製ムーブメントを搭載したことはパイロットウォッチの価値を一層高めてくれるはずですし、今後はマークシリーズへの搭載も期待できるというものです。仕上げもケースバックから覗くことはできないものの、美しいと思います。

感想

IWCのパイロットウォッチを身に着ける人は僕の個人的な経験からスタイリッシュな方が多く、街で見かけると目で追ってしまうことが幾度となくありました。それだけに、僕にとっては憧れの時計です。

僕がオススメしたいのは39mmのスピットファイアです。このサイズがこのシンプルな時計に最もしっくりくるサイズ感だと思います。ブロンズも素敵ですが、実用性を考えるとNATOストラップを装着できるステンレスモデルが一押しです。

比較的手に入れやすい価格帯も魅力のひとつです。これは売れると思います。

 

基本情報
メーカー IWC
モデル/型番 IWC PILOT’S WATCH SPIT FIRE(SS )/IW326801 、 SPIT FIRE(Br )/IW326802 、TOP GUN/IW326901
縦×厚さ 39mm×10.8mm(SS)、39mm×10.6mm(Br)、41mm×11.4mm(Ce)
ケース素材 ステンレス(SS)、ブロンズ(Br)、セラミック(Ce)
防水性能 60m
ブレスレット NATOストラップ(SS、Ce)、茶カーフ(Br)
価格/生産数 EUR 4,900 (SS/60.9万円)、EUR 5,500 (Br/68万円)、EUR 6,250(Ce/77.6万円)
ムーブメント情報
キャリバーNo. IWC 32110
巻上方式 自動巻
振動数 28,800
石数 21
調速機構 緩急針
パワーリザーブ 72時間
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