スプリングドライブを搭載した初めてのセイコー プレザージュSARR001/003が琺瑯ダイヤルで登場!
セイコーが2019年9月2日のプレスリリースで、プレザージュラインから初めて主ゼンマイのほどける力を動力源としながら、ICと水晶振動子により正確に精度を制御する独自の駆動機構「スプリングドライブ」を搭載するSARR001(国外ではSNR037)、SARR003(国外ではSNR039)を発表しました。
加えて、この2モデルのダイヤル(文字盤)には[ruby]琺瑯[rt]ほうろう[/rt][/ruby]がセットされており、富士ホーロー株式会社の琺瑯職人である横澤満氏が生産管理を担当しています。ヴィンテージ感溢れる文字盤のデザインはインテリアデザイナーの故・渡辺力氏にオマージュを捧げたもの。
外径は僕が理想とする30㎜台ではないものの、40㎜ちょうどに抑えられているので、この種の時計としては大きすぎず扱いやすいサイズ感です。ケースは従来通り、傷から守るための表面加工「ダイヤシールド」によって処理されています。アフターメンテナンスでのポリッシュは拒絶しているように見受けられますが、これだけの高級機となるとケース研磨もアフターサービスに加えた方が良いのではないかと僕は思います。
僕が推したいのが黒いダイヤルのSARR003。艶やかな黒にハッとさせられるような白いアラビア数字は実に美しいのです。それに、コードバンのダークブラウンを合わせてきたのは憎い。
最近、僕は靴の色(黒が多い)とレザーストラップ(革ベルト)の色を無理に合わせなくても良いと柔軟に考えるようになってきているのですが、それを無理なく正当化できるのは黒い文字盤に茶色い革ストラップの組み合わせだったりするわけです。
トランスパレントケースバックからは72時間のパワーリザーブを誇るスプリングドライブムーブメント5R65を覗くことが可能です。文字盤には72時間表示のパワーリザーブ計が搭載されています。ケース厚は13.1㎜ありますが、防水性能も100m確保されているので、このあたりはトレードオフということですね。防水性能は30mで良いので11㎜程度にケース厚を抑えられるとより優れたプロポーションを得ることができると思います。
セイコー プレザージュ SARR001(ホワイト)、SARR003(ブラック)は2019年10月11日(金)に発売されます。価格は480,000円(外税)と、グランドセイコーと比肩する価格帯に到達してしまいました。しかし、GS系では味わうことのできないヴィンテージテイストをこの時計は持ち合わせており、入手する価値はあります。
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