ブランパン フィフティ ファゾムズ バチスカーフ クオンティエーム アニュアル フェイズ ドゥ リュヌは複雑機構を搭載した唯一無二のエレガントなダイバーズウォッチなのです!
Time&Tideの記事からBlainpain(ブランパン)の新作「Fifty Fathoms Bathyscaphe Quantième Annuel Phase de Lune(フィフティ ファゾムズ バチスカーフ クオンティエーム アニュアル フェイズ ドゥ リュヌ)」を紹介します。
ダイバーズウォッチにして、ドレスウォッチのようなエレガントさを持ち合わせる唯一無二の存在である「フィフティ ファゾムズ バチスカーフ」シリーズに、31日以外の日の月も自動的に月末判定する「アニュアルカレンダー」機構を月・日・曜日のトリプルカレンダーに与え、さらにはムーンフェーズ機構まで搭載したクオンティエーム アニュアル フェイズ ドゥ リュヌが追加されました。
かつてここまでの機構を盛り込んだダイバーズウォッチは無かったのではないでしょうか?
外観
外観に特徴的なのは、ケースサイドにあるアニュアルカレンダー、ムーンフェイズ用の調整プッシュが2時/4時、8時/10時位置に4箇所配置されていることです。これがクラシックな腕時計であれば珍しくないのですが、300mの防水性能を誇るダイバーズウォッチにみとめることができるのは、奇妙な同居であり、同時に好奇心が惹きつけられるのです。
ベゼルの滑り止めのカットも、ドレスシャツにダメージを与えそうな鋭い加工とはなっておらず好感が持てます。ケースはすべての面にサテン(ブラッシュ)加工が施されており、直線的な形状をやや中和させる効果を持ちます。
グレーなスレートダイアルはビンテージスポーツ感溢れる一方で、ムーンフェイズやポインターデイトはクラシックな様態を保っています。文字盤が全然煩くないのです。ここはブランパンがブランパンたる矜持を感じさせることころです。ベゼルの幅は狭く、すっきりとした印象です。このバランス感覚は実にスマートです。
ケース径43mmは大きいなと感じていましたが、このモデルに限ってはこのサイズ感がまさにベストと言えそうですね。
ムーブメント
今回新たに開発されたキャリバー6654.Pは、ブラック加工された18Kローターに72時間のパワーリザーブを搭載しました。仕上げはデコラティブではありませんが、高級感が漂っています。僕はテンワの湾曲した形状がとても好きです。
「ANTIMAGNETIC」と銘打たれていますが、数値表記がありません。同じスオッチグループのオメガのマスタークロノメーターの基準に照らせば15,000ガウスでしょうか。
まとめ
個人的に、このフィフティ ファゾムズ バチスカーフシリーズには、精密でエレガントなメタルブレスレットが与えられて然るべきですが、レディースの1モデルを除いて、レザーかNATOストラップしか選択できないのが惜しいところです。
とはいえ、メタルブレスレットはドレッシーな佇まいを破綻させてしまうことにもなりかねないので、ブランパンにとってもメタルブレスレットを提供しないことは苦しい決断だったことでしょう。実際にベルトの交換が面倒な人はこの時計を敬遠してしまうかもしれません。
ブレスレットに関して最近のスウォッチグループは交換を重要性を認識していて、このモデルは非常に精巧なスチールブレスレット、キャンバス、NATOストラップが付属します。スチールブレスレットは5連のジュビリーよりもスポーティに振った形状で、通気性の良さもさることながら、軽快さも持ち合わせています。
フィフティ ファゾムズ バチスカーフシリーズの純正NATOストラップは、オメガのそれよりも金属パーツ仕上げが上質であり、オーナーを満足させるものだと思います。
ブランパン フィフティ ファゾムズ バチスカーフ クオンティエーム アニュアル フェイズ ドゥ リュヌは限定生産数500本。$18,450(203.7万円)にて販売されます。日本へのデリバリーは50本程度でしょうか。
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