K.Iwahashiが語るラグジュアリー論







アーミン・シュトローム『マスターピース1 デュアルタイム・レゾナンス』

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アーミン・シュトローム『マスターピース1 デュアルタイム・レゾナンス』
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'79年生まれ。1浪2留の流浪期を経て'05年に早稲田大学商学部卒業。 現在は金融業界で会社員として勤務。英文翻訳が得意。 ラグジュアリー全般に関する考察と海外発の腕時計情報をいち早くお届けします。

A Blog To Watchesの記事からArmin Strom(アーミン・シュトローム)の新作『マスターピース1 デュアルタイム・レゾナンス』を紹介します。

アーミン・シュトロームは1967年に設立。現在のオーナーはサージュ・ミシェルという方で、2008年から自社工房で独創的な自社ムーブメントを製造しています。

その独特な複雑機構の目玉が「レゾナンス」と呼ばれるマルチエスケープメントです。12時位置に2つのテンワ が見えるでしょう?このテンワ が互いに共振することでビート補正して精度を向上させるのがこの機構の目的なのです。そのテンワ の周囲に張り巡らされるのはメトロノームのような共振装置です。

テンワ を支えるブリッジは梨地加工されたゴールド製で、この時計のアクセントに一役、いや二役買ってますね。

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このマルチエスケープメントの実現はフィリップ・デュフォーがフレデリック・ピゲの時計学校時代の卒業制作を参考に『Duality』という作品で結実させました。その他のメゾンではF.P.Jourrneがまさに『レゾナンス』という作品で採用しています。どちらかというと、後者に近いコンセプトで作られたのが今回の作品ですね。しかし、ジュルヌがクラシックな風貌であるのに対し、『マスターピース1』はスポーティな印象。僕はこちらの方が好みです。

armin-strom-masterpiece-one-dual-time-resonance-big-face

左右の文字盤は独立した時刻がそれぞれ表示可能で、6時位置にはパワーリザーブ計が配されています。つまり、この左右の稼働は各々巻き上げる必要があり、この時計にはそのためのリューズが2時、10時位置に各々配置されています。

かなり面倒な気もしますが、フル巻き上げで実に110時間のロングパワーリザーブです。

文字盤中央下(6時)にはGMT計が配されていて、この時計がデュアルタイム+GMTを備えた時計であることに気がつきます。
armin-strom-masterpiece-one-dual-time-resonance-case-back-

ケースバックから覗くキャリバーARF17は5基のエンジンタービンのような形状で、フェイス面の共振装置のような派手さはないものの、近未来的な造形が目を惹きます。防水性能は50m。この手の時計としては頑張った方ではないでしょうか。

マッシブなケースサイズではあるものの、チタンは軽い素材であることから装着性は比較的優れているでしょう。

『マスターピース1 デュアルタイム・レゾナンス』は限定8本、日本円にして2,000万円を超える価格と、まさにプライベート時ジェットで世界を駆け巡る人のためにあるような時計です。8本の内の何本が日本人の手に渡るでしょうか?

基本情報
メーカー Armin Strom(アルミン・シュトロウム)
モデル/型番 Masterpiece 1 Dual Time Resonance
サイズ 直径59mm×厚み16mm
ケース素材 チタン
防水性能 5気圧防水
ブレスレット アリゲーターストラップ
価格/生産数 CHF180,000(20,196,800円)/8本
ムーブメント情報
キャリバーNo. ARF17
巻上方式 手巻
振動数 25,200
調速機構 マルチエスケープメント、共振装置を搭載したフリースプラング方式
パワーリザーブ 110時間

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