スイスの2018年8月の輸出高は前年同月対比+5.5%増加!

HODINKEEから時計市況ニュースです。スイス時計協会によると、2018年8月のスイスの時計輸出は1,671.6億円と前年同月対比で5.5%増加したそうです。これで16ヶ月連続しての増加と底堅い回復を歩んでいますね。
日本は中国に次いで4番目に大きい市場ですが、年初からの増加率はおよそ14%/1,010億円と2桁成長と堅調です。2番目に大きい米国市場は7月に減少に転じていましたが、8月は+7.8%と大きく戻し、スイスの時計業界も胸を撫で下ろしたことでしょう。

とりわけ、流通価格60万円以上の時計の販売が好調なようですね。一方で卸価格6万円以下の時計は-9.0%となっています。

スイス時計の輸出全体では年初から9.5%増の1.5兆円となっています。市場首位の香港に至っては27.7%増と、全体を牽引していることがわかります。小規模なマーケットでもカタール(+59.3%)、インド(+54.0%)、韓国(+31.4%)などの成長が著しいようですね。一方でEU圏は年初から-3.2%とスイス周辺国はややお寒い状況。

時計の機構別では機械式時計が9.0%増加したのに対し、クォーツ式は2.0%減で推移しています。やはり低価格な時計ほど苦戦している状況が読み取れますね。

2018年9月はアップルウォッチ シリーズ4が市場に投入されたことで、これが市況にどのような影響を与えるのかが気になるところですね。

順位 金額(億円) 推移率%
1 香港 2,339.8 +27.7
2 米国 1,655.1 +7.8
3 中国 1,257.1 +12.1
4 日本 1,010.8 +13.9
5 英国 895.7 -7.2
6 ドイツ 866.8 +3.8
7 フランス 845.7 +12.1
8 シンガポール 837.4 +10.8
9 イタリア 795.1 -12.4
10 韓国 701 +31.4
11 アラブ首長国連邦 691.1 +3.4
12 スペイン 304.3 -11.6
13 サウジアラビア 265.2 +2.3
14 台湾 237 -0.8
15 タイ 229 +29.3

出典:Federation of the Swiss Watch Industry※円建は筆者編集

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