H.モーザー&Cie. ヘリテージ ブヘラ ブルーエディション
HODINKEEの記事からH. Moser & Cie.(H.モーザー)の新作Heritage Bucherer Blue Editions(ヘリテージ ブヘラ ブルーエディション)のご紹介です。
コラボした2社の沿革
H. Moser & Cie.(H.モーザー)はメイラン家(MELB Holding SA)が率いるスイス・シャフハウゼンの時計メーカーです。設立は2002年と新しく、年間生産本数は1,500本と小規模ですが、挑戦的な作品が多いことで有名です。
一方、Bucherer(ブヘラ)は1888年に創業されたヨーロッパ全域を股にかける時計商。勘の鋭い方ならお気づきでしょうが、カール・F・ブヘラ(Carl.F.Bucherer)というプライベートブランドを持つ時計リテーラーとしては、北ドイツのWEMPE(ヴェンペ)と同じですね。
そんなH. Moser & Cie.(H.モーザー)とBucherer(ブヘラ)がコラボレーションしたモデルがヘリテージ ブヘラ ブルーエディションです。Bucherer(ブヘラ)は様々なブランドとコラボエディションをリリースしており、珍しいものとしては、Harley Davidson(ハーレー・ダビッドソン)ブルーエディションがあります。
外観
今回登場したヘリテージ ブヘラ ブルーエディションはパイロットウォッチのようなビンテージな風貌です。これは黒い文字盤に茶色いカーフレザーの組み合わせがそう強く印象付けるものであって、実際のところは20世紀初頭の懐中時計にインスパイアされたデザインと言えるでしょう。
着用感
42mmのケースサイズはややオーバーサイズ感がありますね。厚みも11mm程度あるので、クラシックに着けこなすのは至難の技かも。とはいえ、ブヘラとのコラボレーションで同時にリリースされた女性用のダイヤモンドがセットされたエンデバーは同じムーブメントを搭載しながら38mmのケーシングに収まっているので、ここはビンテージなデザインの38mm版の追加リリースを望むところ。
ムーブメント
搭載するムーブメントはCal.HMC 200。ローターとバランスブリッジがブルーになっていることが、このモデルの特別エディションたる所以。ベルトのライニングがブルーに染められていることにも注目。
総評
H.モーザー&Cie. ヘリテージ ブヘラ ブルーエディションはステンレススチールとあって、価格は抑えめの135万円で入手可能です。最近のH.モーザーは文字盤にインデックスやマーカーが一切排された『フュメ』文字盤のモデルが多くを占めるようになって敬遠していたのですが、伝統という名を借りた、質実剛健なデザインこそがこのブランドの真骨頂だと思っています。これはIWCと同じシャフハウゼンに本社を構えていることと無縁ではないと思うのです。こういうテイストを今後追求していって欲しいですね。
基本情報 | |
メーカー | メーカーH. Moser & Cie.(H.モーザー) |
モデル/型番 | Heritage Bucherer Blue Editions |
縦×横×厚さ | 直径42mm×厚み11.1mm |
ケース素材 | ステンレススチール |
防水性能 | 3気圧 |
ブレスレット | カーフレザー |
価格/生産数 | CHF11,900(約135万円) |
ムーブメント情報 | |
キャリバーNo. | HMC 200 |
巻上方式 | 自動巻 |
振動数 | 18,000 |
調速機構 | フリースプラング |
パワーリザーブ | 72時間 |
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