K.Iwahashiが語るラグジュアリー論







2年の歳月をかけて「世俗化」したオメガ シーマスター アクアテラ GMT ワールドタイマー【Time To Move】

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'79年生まれ。1浪2留の流浪期を経て'05年に早稲田大学商学部卒業。 現在は金融業界で会社員として勤務。英文翻訳が得意。 ラグジュアリー全般に関する考察と海外発の腕時計情報をいち早くお届けします。

2017年にオメガがワールドタイマー機構を持つ時計をリリースしたことをご存知でしょうか?

プラチナケースに美しいエナメルで描かれた世界地図の文字盤にGMTワールドタイム機構を備えたこの特別なシーマスターアクアテラは限定87本、価格は優に500万円を超えていました。

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2017年発表のRef.220.93.43.22.99.001は数量87本限定、価格は5,637,600円Image by MONOCHROME WATCHES

しかし、シーマスターアクアテラが若い層をターゲットにしている以上、この時計が若い年代層にリーチできるかというと、かなり疑問を抱かざるを得ないものでした。

オメガもそれに対する反省があったのでしょう。2年の歳月をかけて、よりアクセシブルな価格に「世俗化」した上で、通常ラインに乗せてきました。それが今回ご紹介するオメガ シーマスター アクアテラ GMTワールドタイマー スチールモデル(Ref.220.12.43.22.03.001 )です。

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キルト模様のラバーストラップのほかメタルブレスレットも用意される。Image by MONOCHROME WATCHES

文字盤は垂直に、やや樽状に膨らんだチーク状のストライプがまるでモルワイデ図法のよういに刻まれたサンバーストブルーの文字盤が基調になっています。アクアテラといえば、このブルーと言わしめるほど定着してきた感があります。ブルーの文字盤のほか、セドナゴールドケースモデルにはシルバーダイアルが組み合わされます。

外周のトラックには世界都市が表示されています。一般的なワールドタイマーと異なる点は、ロンドンの右隣の5ー6時間にオメガの本社地であるBIENNE(ビエンヌ)が表記されていることです。通常パリの指定席に配置されている場所にビエンヌを持ってくるところが洒脱です。6時位置のカレンダーには未だに僕は慣れないのですが、様々なメーカーが採用するようになってきており、これが標準となる日も近いかもしれません。

内周の24時間計(GMT)はヘサライトクリスタル(プラスチック)製。さらにその内側の世界地図はグレード5のチタニウムプレートをレーザー加工による着色を施して描かれています。チタニウムが熱によって鮮やかに変色する特性を利用して、海洋のブルーオーシャンが見事に表現されています。大陸は黒色ですが、見る角度によって様々な表情を見せてくれるところが良いですね。

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Cal.8939 Image by MONOCHROME WATCHES

搭載されるムーブメントは2017年の前作に引き続きCal.8939(ゴールドモデル)。スチールモデルはCal.8938。違いは自動巻ローターに貴金属を採用しているか否かという点のみです。15,000ガウスもの磁力に耐えるマスタークロノメーターに、精度認証はMETASの折り紙つきです。

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Image by MONOCHROME WATCHES

惜しいのは150m防水にこだわったためか、ケース系が43㎜、厚みが14㎜にまで及ぶことです。さすがに大きいと言わざるを得ませんが、あとは腕に乗せた時の重心を含めた装着感が良ければ問題ありません。

価格はラバーストラップで102.6万円と僅かに100万円オーバーですが、この内容にしてこの価格はオメガの本気度を感じさせられます。

オメガ シーマスター アクアテラ GMTワールドタイマーは2019年10月にスチール/セドナゴールドのケース、メタル/ラバー/アリゲーターのストラップ、ブルー/シルバーの文字盤の4種類が展開されます。早く腕に乗せてみたい一本です。

基本情報
メーカー OMEGA
モデル/型番 OMEGA SEAMASTER AQUA TERRA GMT WORLDTIMER/Ref.220.12.43.22.03.001(ブルー/ステンレス/ラバー)
直径×厚み 43㎜×14㎜
ケース素材 ステンレススチール
防水性能 150m
価格/発売時期 1,026,000円(税込)/2019年10月
ムーブメント情報
キャリバーNo. Cal.8938
巻上方式 自動巻
振動数 25,200vph
調速機構 3層式コーアキシャル/フリースプラング
パワーリザーブ 60時間
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