スマートウォッチが僕の心に刺さらない理由を論考してみました

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2015年はApple Watchが発売されたこともあり、各社チカラを入れているようです。

先日もTAG Heuerから「Connected」が発売されました。

時計好きを代表するつもりはないのですが、スマートウォッチはイマイチ心に刺さらないんです。なんででしょう?ガジェット好きな自分にしては不思議なほどです。

太陽光のもとでは視認性に欠ける液晶ディスプレイ

時計は太陽光のもとでの視認性が結構重要だと思います。機械式時計では風防のサファイアグラスに反射防止用のコーティングを施していたりします。 室内ではいくら素敵な文字盤が表示されていても、外では暗く感じてしまう辺りで気持ちが萎えてしまいます。デジタルカメラにおいて、背面液晶が電子ビューファイアンダーに取って代わられないのも同じ理屈です。少なくともApple Watchではこの問題を克服できていません。

モノとしての独立性の欠如

僕はこの電子モジュールが人の動作をゼンマイに蓄え、それを動力として作動するなら視認性を捨てても絶対買いなんですが、電源プラグに繋がないといけないという時点でダメですね。しかも、バッテリーは25時間程度しか持たないときてます。 このモノとしての依存性が時計好きのロマンを打ち砕くんですよね〜
これから第3次世界大戦が勃発して停電が頻発しても、油さえ切れなければ何年も動き続ける...その信頼性にン十万円〜の価値を感じて払うんです。

来年にはConnected 2が登場するという確信

Appleと同じで、 もう来年には改良版が出てしまいそうです。時計としてそのような印象を持たれてしまうのは致命的です。「我々はn年間モデルチェンジせず、ファームウェアの提供だけで進化することを約束する」くらいの言質はとらないとね。

サポート・メンテナンス内容が不明瞭

バッテリーが劣化したら、交換可能か?パッキンの交換は対応してくれるの?メンテナンス時に(ロレックスように)完璧にポリッシュ(研磨)してくれるの?この辺りのサポート情報が一切明示されていません。次世代のモジュールが出たら「メンテナンス時に交換」くらい宣言してくれないととても買いません。

結論

TAG Hueurが20万円を切る価格でConnectedを販売するということは早々に陳腐化するのは間違いなさそうです(この定価では手厚いサポートは期待できない)。僕はこういう消耗戦からは距離を置きたいと考えているのですよ。

スマートウォッチは今の状態じゃG-SHOCKですら駆逐できずに関わる企業の経営資源を無駄に食いつぶしていくだけだと思います。

Apple Watchは鍛造ステンレスでケースを作ることと、簡単に取り外せるストラップの構造以外にはイノベーションを感じません。

現状は惨憺たる状況と言わざるを得ません。
スマートウォッチは3D液晶テレビのように忘れられるでしょう。

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