リシャール・ミルに挑戦状を叩きつける?ガンマチタンを採用した僅か57gのオメガ シーマスター アクアテラ ウルトラライトはゴルフ中の装着も可能?
オメガが革新的な時計をシーマスター アクアテラシリーズとしてリリースしました。
その名もOMEGA Seamaster AquaTerra Ultra Light(オメガ シーマスター アクアテラ ウルトラライト)。ウルトラライトと銘打つだけあって、その重さは僅か57g(ファブリック製ストラップ装着時)。オメガはこの新作を「究極のアスリートウォッチ」として位置付けていることから、スポーツ中も着用することを想定しているようですね。
スポーツの中でも時計にとって最も過酷なのが、ゴルフと言われています。スイングとボールの衝撃は相当なもので、ほとんどの機械式時計は一発で壊れてしまうことでしょう。しかし、この時計はプロゴルファーRory McIlroy氏とのコラボレーションとあって、当然プレー中の着用までテストしていることと思います。
でもまぁ、そもそも緩急針のないフリースプラング式テンプを採用している腕時計はゴルフでは壊れないという見方もあるようですね。あ、日本のグランドセイコーメカニカルはアウトです(残念)。
こんな話をしたら身も蓋もないけど、フリースプラングテンプの付いてる時計は、ゴルフやっても大丈夫だと思う。シリコンヒゲで高振動ならなお最高。パネライの前CEOのボナーティさんは「俺、パネライ着けてゴルフやっとるぞ」と話してたし。
— HIROTA, Masayuki (@HIROTA_Masayuki) August 28, 2019
腕時計界のF1を自認するRichard Mille(リシャール・ミル)の時計がクォーツTPT(樹脂)製ケースモデル(Ref.RM67)で32gであることを考えると、金属(チタン)製のケースとして、かなり良い線を攻めてきたなという印象です。なお、プライスタグはリシャール・ミルの5分の1ほど。押し込むことで沈むリューズはスポーツ時にムーブメントに衝撃が加わらないこと、スポーツ時の人間工学上の配慮に加え、デザイン面ではシンメトリー(左右対称)
今回採用されるガンマチタンはγ-TiAl合金(ガンマ-チタンアルミ合金)と呼ばれる素材で、高温下の耐腐食性や強度に優れる素材で、航空機エンジンのタービンブレードや自動車のターボチャージャー用タービンホイール材として使用されています。少量のアルミニウムが加えられているようですね。
ただ、初物は経年変化が心配な面もあります。フェラーリ乗るくらい気持ちにも余裕がないと、手が出しにくいですよね…
オメガが超軽量時計のケースに使用したガンマチタン(Ti Al)
が話題ですが…
時計のケースに軽量な合金を使った例は過去に多々あれど…
ジュルヌのアルミ合金やリシャールミル のマグネシウム合金は自分で買って試しましたが…
強度と耐食性に問題ありでダメでした! pic.twitter.com/JAM82DAqrA— はみんぐ! (@humming035) August 28, 2019
ムーブメントとして搭載されるCal.8928はパワーリザーブが72時間に延びた3層式コーアキシャル脱進機はセラミック・チタン製。重さや部品点数を抑えるためか自動巻きではなく、手巻き式ムーブメントとなります。デイトカレンダーもないシンプルな構成ですが、15,000ガウスの磁力にも耐えるマスタークロノメーター認定を取得しています。
また、サンドブラスト加工された文字盤はグレード5チタン製で、ここでも軽量化が図られています。安易にスケルトン化しなかったのはさすがです。
ベゼルはセラミック製で傷の付きにくさにおいて、スポーチウォッチの定番となりつつありますね。ケース本体に比べ、やや深みあるグレーという配色です。
オメガ シーマスター アクアテラ ウルトラライトは2019年12月にリリースされます。カラーは秒針毎にレッド、ブルー、グリーンの3色展開です。今のところ41㎜ケースでの展開ですが、38.5㎜ケースの登場を個人的に心待ちにしています(重量も軽くなるしね)。
基本情報 | |
メーカー | OMEGA |
モデル/型番 | Aqua Terra Ultra Light/Ref, 220.92.41.21.06.001 |
直径 | 41mm |
ケース素材 | ガンマチタニウム製 |
防水性能 | 150m |
価格/発売時期 | 5,220,000円(税抜)/2019年12月 |
ムーブメント情報 | |
キャリバーNo. | Cal.8928 |
巻上方式 | 手巻 |
振動数 | 25,200 |
調速機構 | 3層式コーアキシャル/フリースプラング |
パワーリザーブ | 72時間 |
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