
2020年はメッシュブレスが流行る?Geckotaのステンレス製 ミラネーゼメッシュブレスレットを購入してみた!
2020年4月に公開予定の007映画新作「No Time To Die」で、ダニエル・クレイグ扮するジェームズ・ボンドが身に着ける腕時計は、前作に引き続きオメガ シーマスターが採用されるようですが、そのボンドの腕に巻かれる時計のブレスレットがメッシュ状であることは、先日の記事でも紹介した通りです。
[su_content_slide][/su_content_slide]このステンレス製のメッシュブレスレットは通称ミラネーゼブレスレットと呼ばれています。アップルウォッチでのミラネーゼループブレスレットとして初期からユーザーに親しまれています。
このミラネーゼメッシュブレスレットを製造するメーカーとして有名なのが1922年創業のドイツはハーマン・ステイブ社(HERMANN STAIB)です。
ステイブ社は単品でブレスレットの販売を展開していて、日本国内でも取り扱い業者は比較的多いのですが、何故かラグ幅が18〜24㎜の2㎜刻みしか展開していません。カスタムオーダーが可能かドイツ本社と国内販売業者に照会したところ、対応していないとのこと。
何故頑なに奇数ミリ幅のブレスの販売を拒絶するのか理解に苦しむところではありますが、僕にとって問題なのは、ミラネーゼブレスレットを取り付けたいと考えているのが、19㎜のラグ幅を持つジャガールクルト・レベルソ・クラシック・スモールセコンド・ミディアム(長い!)であることなのです。
そこで、白羽の矢が立った英国の時計ベルトのメーカーであるGeckota。Jonathan Quin氏によってWatchGeckoというアカウントでeBayでの販売からスタートした会社です。
このGeckotaで販売されるNATOストラップはすでに何本か所有しているのですが、ラグ幅19㎜に対応するほぼ唯一のメーカーなのです。そのGeckota、オリジナルのミラネーゼメッシュブレスレットを販売していて、すこぶる評価が高い。それも、19㎜幅も取り揃えてます。価格もステイブ社製の5分の1程度と比較的お求めやすい。これは買うしかない。
[su_photo_panel shadow=”0px 1px 2px #eeeeee” radius=”10″ photo=”https://koichiiwahashi.com/wp-content/uploads/2019/09/Geckota_mesh_1.jpg” alt=”Geckota-Milanese-Mesh-Bracelt-1″]まるで50年代然とした腕時計のよう[/su_photo_panel]待つこと2週間、英国から届いたミラネーゼメッシュブレスをレベルソ・クラシック・スモセコに取り付けると、あら不思議。まるで50年代にタイムトリップしたようなヴィンテージな佇まいではありませんか!これは想像以上に良いですね。
[su_photo_panel shadow=”0px 1px 2px #eeeeee” radius=”10″ photo=”https://koichiiwahashi.com/wp-content/uploads/2019/09/Geckota_mesh_8.jpg” alt=”Geckota-Milanese-Mesh-Bracelt-1″]裏蓋が当たらないように置くことも…[/su_photo_panel]19㎜であるというだけで、すでに貴重な存在なのですが、このミラネーゼメッシュベルトはカラーバリエーションも非常に豊富です。ポリッシュされたシルバーはもちろんサテン仕上げされたバージョン、ゴールド、ローズゴールド、サテン仕上げのブラック/ブラウン、アンティーク加工のブロンズまで近年トレンドとされるカラーまで網羅しているのです。しかも、全て316Lステンレススチールと、高級時計で一般的に使われるグレードのステンレス鋼が使われています。
[su_photo_panel shadow=”0px 1px 2px #eeeeee” radius=”10″ photo=”https://koichiiwahashi.com/wp-content/uploads/2019/09/Geckota_mesh_3.jpg” alt=”Geckota-Milanese-Mesh-Bracelt-3″]この親和性の高さに感動すら覚えた[/su_photo_panel]バネ棒が収められたラグ部分は筒状となっており、ある種のアクセントが添えられています。
[su_photo_panel shadow=”0px 1px 2px #eeeeee” radius=”10″ photo=”https://koichiiwahashi.com/wp-content/uploads/2019/09/Geckota_mesh_4.jpg” alt=”Geckota-Milanese-Mesh-Bracelt-3″]裏側の様子[/su_photo_panel]もちろん、通常メタルブレスレットとケースの間にはエンドピースと呼ばれる部品で補強して、ブレスレットとケースの干渉を軽減したりバネ棒に過度な力が加わらないように設計されていますので、この種のブレスレットの脆弱性は否定できません。しかし、クラシックな時計はそもそも繊細な取扱いが求められているものです。
[su_photo_panel shadow=”0px 1px 2px #eeeeee” radius=”10″ photo=”https://koichiiwahashi.com/wp-content/uploads/2019/09/Geckota_mesh_5.jpg” alt=”Geckota-Milanese-Mesh-Bracelt-5″]留め金(受け側)の裏側。ここで初めてブランドが認識される[/su_photo_panel]受け側の留め金はメッシュ部分を噛んで固定されており、フォールドオーバーを解除するとスライドして長さを調整します。マイナスドライバーは必要となりますが、調節は非常に容易です。
[su_photo_panel shadow=”0px 1px 2px #eeeeee” radius=”10″ photo=”https://koichiiwahashi.com/wp-content/uploads/2019/09/Geckota_mesh_6.jpg” alt=”Geckota-Milanese-Mesh-Bracelt-6″]留め金(外側)。薄いがロックは強固。[/su_photo_panel]留め金は外すと、離れるので時計そのものを落としてしまわないよう注意が必要です。しょっちゅう着け外す人にはやや煩雑かもしれませんね。
[su_photo_panel shadow=”0px 1px 2px #eeeeee” radius=”10″ photo=”https://koichiiwahashi.com/wp-content/uploads/2019/09/Geckota_mesh_7.jpg” alt=”Geckota-Milanese-Mesh-Bracelt-7″]ブレスレットの余剰部分は内側に回り込む[/su_photo_panel]長さは6時側は115㎜、12時側は80㎜ありますので、余った分は内側に回り込むように収納します。余りの先端が時計ケースの本体まで達してしまうほどだとアウトです(傷が付きます)。
[su_photo_panel shadow=”0px 1px 2px #eeeeee” radius=”10″ photo=”https://koichiiwahashi.com/wp-content/uploads/2019/09/Geckota_mesh_2.jpg” alt=”Geckota-Milanese-Mesh-Bracelt-7″]ややderail(脱線)の図[/su_photo_panel]余りが長すぎると、内側から少し脱線してしまうのが難点ですね。手首を捻ると、どうしても発生してしまう現象です。僕みたいな神経質な人間は気になってしまいますね。
それでも、総合点数は90/100点と非常に高く評価できる時計用パーツだと思います。これで、クラシックな時計を真夏に使用することに躊躇しなくても良いわけですから。
悲しいことに、僕の場合は妻から「レベルソに対する冒涜」とまで言われるほど不評だったのと、夏から秋に変わる涼しい季節に差し掛かったことで革ベルトに戻しましたが、どなたにもオススメしたい逸品です。
Geckotaは英国の会社ですが、日本のAmazonから購入が可能というのも、安心です。
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