K.Iwahashiが語るラグジュアリー論

グランドセイコー2013年ヒストリカルコレクション『復刻44GS SBGW047』の美しさ

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44GS SBGW047
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'79年生まれ。1浪2留の追加モラトリアムを経て'05年に早稲田大学商学部卒業。 現在は金融セクターのIT部門にて(マジメに)勤務。 時計や車などのラグジュアリー、服飾、DTM、それらにまつわる書籍の記事が得意です。

フリースプラングに傾倒していた僕が文字盤の美しさに惚れて三越本店で衝動買いしてしてしまった時計です。文字盤とケースのデザインが今までのどの時計より美しく感じました。

このケースはセイコースタイルと言われるもので、60年代に同社の田中太郎氏が考案したものです。とにかくどの角度から見ても美しい!これほど美しいケースデザインを僕は知りません。

文字盤の針、書体、ダイアル、インデックスの全てが均衡していて隙がない。

クロコダイルベルトはコバのないヘリ返しと呼ばれる製法で作られていて、ステッチがありません。だからとても薄く作られているのも好印象ですね。

防水は3気圧の日生活防水です。これが10mm未満の厚みのケースなら納得ですが、SBGW047の厚みは12mm。せめて10気圧の防水を確保してほしかったなと思います。もちろん、革ベルト仕様なので水に浸かることなんてないのですが。

手巻きのムーブメントのパワーリザーブは72時間。精度も日差+1秒と申し分なし。けれど、この時計が積んでいる9S64もやはり緩急針方式で、ヒゲゼンマイの摩擦などで長期に渡る精度は期待できません。

やはり、長期精度を期待するなら、ヒゲゼンマイの自由振動を確保するフリースプラング方式が断然有利ですし、ラグジュアリー時計を標榜するなら、フリースプラングはその通行証みたいなものだと僕は考えています。

セイコーはその辺りヒゲゼンマイや脱進機の素材を工夫して緩急針方式のデメリットを回避しているようですが、フリースプラングでないことは一方で審美性に劣るんです(この時計は裏蓋がスケルトンではないので分からないんですが)。

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GSメカニカル は絶対にフリースプラング方式に切り替えるべしと購入者アンケートに書いて投函しました。これ実現したら必ず買います。

実際、セイコーはフリースプラングに関する特許を2013年に申請しているので商品化は近いと信じています。だって世界で戦うには必須ですから。

ちなみにこの時計、かなり気に入っていたのですが、面白半分でヤフオク!に定価超で出品 していたら落札されてしまい、今は手元にありません(泣)。

同僚がシリアル1番違いを入手したので、たまに見せてもらって懐かしんでいます。
その同僚が、最近(2018年5月)オーバーホールに際し、ポリッシュでケースが痩せるのを嫌気してケース交換を希望したところ、可能だそうでびっくりしました。

気になるケース交換(風防、ケース、裏蓋のセット)の価格は22万円!裏蓋のシリアルナンバーは同じ番号がエッチングされるということです。もちろんオーバーホール料金は別です。

時折、中古市場に放出されるのを見かけますので、チャンスがあれば是非オススメしたい時計です。

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'79年生まれ。1浪2留の追加モラトリアムを経て'05年に早稲田大学商学部卒業。 現在は金融セクターのIT部門にて(マジメに)勤務。 時計や車などのラグジュアリー、服飾、DTM、それらにまつわる書籍の記事が得意です。
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