2000年のセイコーヒストリカルコレクション『復刻キングセイコー SCVN001』のデッドストックを入手しました
秋も深まってきました。
時計好きにとっては秋は革ベルトを楽しむ季節です。
そんなこの秋に旬な時計を知人の紹介でなんとデッドストックの名品を入手することができました。
2000年にセイコーが2,000本限定で発売した復刻キングセイコー SCVN001です。
当時の定価は157,500円。時計が高騰してしまった今では考えられないくらい良い作りをしています。
2,000本も生産してしまったためかプレミア感が薄れ、2013年頃まで結構な流通量があったらしいのですが同年のグランドセイコー復刻44GS登場後、市場から程度の良い品は払底されたようで、今回の入手は奇跡に近いものでした。
ロレックスに置き換えれば廉価版のチュードルのような存在のキングセイコーですが、ケースはザラツ研磨で徹底的に磨きこまれており、文字盤や針の作りもかなりのもの。
唯一気に入らないのはインデックスと針の中心部に黒のラッカー塗装が施されている点ですが、復刻版ということで仕方ないですね。
搭載する自動巻ムーブメントは4S15というクレドールなどのドレスラインに乗せていたものと同じです。高級機としての位置付けだったそうですが、今は廃盤のムーブメントです。
HI-BEATと銘打っていますが、36,000振動ではなく、28,800振動です。今となっては標準的な仕様なのはご愛嬌。
ケースデザインは所謂セイコースタイルと呼ばれるもので、複雑かつ立体的な面で構成されています。本当に息をのむような美しさです。
サファイアガラスもドーム型ではなくエッジが効いたカットの、光が美しく反射する様が何とも言えず美しいです。
ケースバックはもちろんシースルーではなく、ゴールドメダリオンの付いたスティールスクリューバックです。
復刻44GSが3気圧防水だったので、防水性には期待していませんでしたが、なんと10気圧防水です。
尾錠の形も気に入っています。昭和を感じさせます。クロコダイルベルトは復刻44GSと同じもの(型番はC007024J9)に換装しています。ラグ幅18mm/尾錠幅16mmと同じサイズ仕様なんです。
定価は18,000円(税別)ですが、このクオリティにしてはかなりリーズナブルと思います。ステッチなしでとても薄く仕立てられています。
メーカーのメンテナンスが未だ可能なのはスゴい
15年前に発売された時計ですが、メーカーでのオーバーホールも受け付けてくれます。基本料金は22,800円です。ただし、外装部品は調達できないかもという但し書き付きでした。
グランドセイコーや舶来品と比べると半額程度のオーバーホール料金なので、とても安く感じてしまいます。
今のところ、日差+4秒で推移しているのでまだメンテナンスしなくてもよさそうですが、来年の夏頃に一度メーカー送りを考えています。
ローテーション
僕は時計を複数持つよりもベルトを着替えて楽しむ主義なので、2個以上時計があるときのローテーションには悩みます。今から春頃までは月〜木はこのキングセイコー、金曜〜日曜+休日はオメガ シーマスターアクアテラでローテーションを組んでいます。外している間は自動巻上機 SWISS KUBIKにお守りをさせています。
手に入れてよかった
この時計との出会いは本当にタイミングが全てでした。手に入れてよかったと思います。
セイコーに希望するのは復刻ビジネスはもういいので、そろそろフリースプラングのムーブを搭載したGSを早く実現してほしいものです。
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