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オーデマ・ピゲの2018年売上は1,145億円を突破の見込み!オンライン販売を含めたリテールの統合が課題

REUTERSよりAudemars Piguet(オーデマ・ピゲ)の販売戦略についての記事が公開されています。

フランソワ-アンリ ベナミアスCEOによれば、オーデマ・ピゲの今期の販売は売上10億スイスフラン(1,145億円)を突破する見込みで、前年比2桁の成長率で推移しているとのこと。

そして、今後は3−5年かけてフランチャイズ契約をしている販売店(正規代理店)での販売体制を見直し、直営方式に切り替えていくとの方針をREUTERS紙のEメールによる取材で明らかにしました。正規代理店の多くは複数ブランドを扱うので、ブランドイメージの構築に妨げとなる部分も多いのだと思います。もちろん、直営の方が収益は高まります。

同時に2019年にはオンライン販売を開始するとも語っています。

オンライン販売についてはリシュモングループ(Richmont Group)がYoox-Net-a-Porter (YNAP) を買収して2018年8月29日よりカルティエ(Cartier)とヴァシュロン・コンスタンタン(Vacheron Constantin )の販売をYNAPプラットフォーム上で開始していますし、Watchfinderの買収により中古市場(2次流通)にも進出し販売と流通の統合では先行しています。

独立独歩のモノブランドであるオーデマ・ピゲがそれらにどこまで食い込めるか見ものではあります。

モルガン・スタンレーの分析によれば、現在9%にとどまる直営販売は2023年までには27%に成長するとの見通しを立てています。

既にスイスの「Bucherer」や英国の「The Watches of Switzerland」などの複数ブランドを取り扱うリテーラーが国際的に販路を拡大する中、その牙城をどこまで崩せるか?ベナミアスCEOは既存の販売店の買収も検討しているようです。

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