K.Iwahashiが語るラグジュアリー論







アヴァンギャルドの称号が相応しいORIS ビッグクラウン ProPilot X キャリバー115

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'79年生まれ。1浪2留の流浪期を経て'05年に早稲田大学商学部卒業。 現在は金融業界で会社員として勤務。英文翻訳が得意。 ラグジュアリー全般に関する考察と海外発の腕時計情報をいち早くお届けします。

スイスはドイツ語圏のジュラ渓谷に本拠を置くORIS(オリス)からビッグクラウンの新作が発表されました。

ORISと言えば、比較的廉価な時計をリリースするブランドとして認知されてきましたが、今回リリースされたビッグクラウン ProPilot X はまるで、次世代戦闘機のようなアヴァンギャルドな姿を見せてくれます。

素材もグレード2と5のチタンをケースとブレスレットに投入しています。

ベゼルとクラウン(竜頭)はエンジンタービンのようなエングレービングが施されています。よく見ると、インナーベゼルにもベゼルとは逆方向にこの文様がみとめられます。シャツを削ってしまわないか心配になるほどエッジが立っています。

この意匠は模範的なアビエイションウォッチとも言える先代のビッグクラウン プロパイロット キャリバー111を踏襲しながらも、全く別物に見えます。一体どうしちゃったのでしょう?

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まさに実験的意欲作

ここはビッグクラウン ProPilot Xの魅力なんですが、アヴァンギャルトであってもエキセントリックでないのです。ウブロ ビッグバンやゼニス フュージョン クラシックと異なり、正統派のジャケットスタイルにも見事に融和するのです。

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悪くない…悪くないゾ

もう一つの魅力はブレスレットです。加工精度の高いチタン製ブレスレットはケースと一体感を保ちながら、伝統的なラグtoラグ(幅は22㎜)の取り付け方式を採用しているので、例えばNATOストラップに換装するユーザビリティも確保しているのです。

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LIFTとは…まるで戦闘機の可動部のよう

スケルトン化に伴い、従来のキャリバー111を発展させたキャリバー115。240時間パワーリザーブなど基本的なスペックは踏襲しつつ、スケルトン化された文字盤とのデザイン上の整合性を確保したムーブメントです。すでに市場に投入されて久しいキャリバー111とほぼ同等のスペックを持っていますので信頼性も高いムーブメントです。

残念ながらフリースプラングではないものの、微動緩急装置がセットされており高級機に相応しい仕様となっています。

精度面はどうでしょう。HODINKEEでのテストランでは10日間のパワーリザーブのうち最初の8日間は良好、残り2日間で日差-6/+4を逸脱するようですね。主ゼンマイ1機で長時間のパワーリザーブを稼ぐムーブメントは概ねこの傾向が強いように思えますね。

個人的な興味は、こういう超長時間駆動時間を持つムーブメントを巻き上げるのに一体どれくらいの時間を要するのかです。40時間のパワーリザーブでも、巻き上がるのに時間が掛からなければそれでOKというのが僕の手巻きムーブメントに対する考え方です。あまりに間隔が空くと巻き上げるのも忘れてしまいますし。

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240時間のパワーリザーブを誇る手巻きムーブメント、キャリバー115

ORIS ビッグクラウン ProPilot X キャリバー115は嬉しいことに限定モデルではないので、探し回ることなく入手が可能と思います。スケルトンモデルは敬遠しがちですが、これならビジネスで悪目立ちすることがないと思いますね。

基本情報
メーカー ORIS
モデル/型番 Big Crown ProPilot X Calibre 115/Ref, 115 7759 7153 7 22 01 TLC
直径 44mm
ケース素材 チタン(グレード2/グレード5)
防水性能 100m
価格/発売時期 810,000円(税抜)
ムーブメント情報
キャリバーNo. Oris Caliber 115
巻上方式 手巻
振動数 21,600
調速機構 緩急針
パワーリザーブ 240時間
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