K.Iwahashiが語るラグジュアリー論







エル・プリメロ誕生50周年!ゼニス A384復刻が絶妙なケースサイズで登場!

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'79年生まれ。1浪2留の流浪期を経て'05年に早稲田大学商学部卒業。 現在は金融業界で会社員として勤務。英文翻訳が得意。 ラグジュアリー全般に関する考察と海外発の腕時計情報をいち早くお届けします。

2019年はゼニスの自動巻クロノグラフムーブメント エル・プリメロ(El Primero)が登場して50年を迎える節目の年です。エル・プリメロはゼニスを象徴するムーブメントで、毎時36,000振動のハイビートをすでに50年前から実装していたとは驚くべきことです。

また、ロレックスが2000年まで生産したコスモグラフ・デイトナRef.16520に搭載したCal.4030はこのエル・プリメロをベースに28,800振動まで振動数を落としてフリースプラング化したムーブメントでした。このことがエル・プリメロの信頼性と名声が高いことの証左となっているのです。

ただ、時計としてみた時、ゼニスがリリースするエル・プリメロ搭載機は琴線に触れることはありませんでした。LVMHに吸収される前は地味すぎるデザインで、LVMH吸収後は派手すぎるデザインと極端な変貌を遂げてしまっていたのです。

この反省を踏まえてかゼニスは60年代末から70年代半ばのデザイン文法を取り入れることにしたようです。

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セイコースタイルに見られるような直線的なカットが特徴的なトノーケースはA384、A385、A3817、Cover Girlとして知られるA3818に引き継がれました(今日ではデファイにその面影をみとめることができます)。初代にあたるA384は1969年から1971年にかけて2,600本製造されたようです。

そしてゼニスが今年復刻したA384(Ref.:03.A386. 400/69.C815)はオリジナルと同じ37㎜径のケースサイズを採用しているのです。ケースの大型化に慣らされた我々の目には実に新鮮なサイズ感です。厚みは自動巻クロノグラフとあってやや厚みのある12.6㎜。今日的な特徴としては風防とトランスパレントケースバックにサファイアクリスタルを採用していることでしょう。

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ホワイトラッカーに黒いサブダイアルは「パンダ」レイアウトで、30分積算計(3時位置)とスモールセコンド(9時位置)は6時位置の12時間積算計に比べて直径がやや大きく配されます。

アプライドインデックスと針にはグリーンがやや押し出されたスーパールミノバが塗布され暗所視認性が確保されているのと同時に、その色合いはビンテージを感じさせます。

デイトカレンダーは4−5時に台形がくり抜かれて表示されています。このディテールもオリジナルを踏襲しています。

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パワーリザーブ50時間を有するエル・プリメロ Cal.400はオリジナルのCal.3019PHCの基本設計を受け継ぐ現行機種で、リセットハンマーの形状などが進化しています。ガンギ車には特殊コーティングが施されており、メンテナンス時に交換されるようです。36,000振動もの高振動機ですから、部品の摩耗は当然のこととして定期的なメーカーによるメンテナンスは必須です。

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A384復刻は初出はアリゲーターストラップ、後続でオリジナルのGay Frères(ゲイ フレアー)社製ラダー(はしご状)ブレスレットの復刻版もリリースする予定。アリゲーターストラップは820,000円(税抜)とこれもまた魅力的な価格帯です。

このA384復刻のほか、ホワイトゴールド製のA386復刻などエル・プリメロ誕生50周年に相応しい秀作がリリースされています。

この記念すべき2019年に時計界の伝説ジャン・クロード・ビバー(Jean Claude Biver)氏が不在なのはやや残念ですが、久々に入手したいと思わされる新作です。

 

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